妊娠6ヶ月 妊娠20週,21週,22週,23週(妊娠中期)の健診のポイント 妊娠6ヶ月

この記事を監修したのは…

堀口 貞夫先生

元愛育病院院長・産婦人科医師

元愛育病院院長、元東京大学医学部講師。妊婦が安心して、自分が納得のいくお産をするために、のべ4万人という妊・産婦をあたたかく見守ってきた。「妊婦のことを親身になって考えてくれる」と評判が高い…

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2015.8更新

毎月の妊婦健診

初期~中期の通常の健診内容は問診、子宮底長・腹囲の測定、超音波診断、体重・血圧測定、尿検査、むくみのチェックなどが一般的です。
尿検査では、尿に糖とタンパクが出ていないかを見ます。直前の食事で甘いものを食べすぎると糖が出ることもあるので、1回出たからといって糖尿病と診断されることはなく経過を見ることになります。一方、タンパクが出ると妊娠高血圧症候群（妊娠中毒症）を疑われますが、こちらも疲れや睡眠不足で出ることもあり、同じく経過観察したうえで場合によっては精密検査を受けます。

里帰り出産

実家と住まいが遠距離で離れているような場合、出産予定日が近づいたら実家に帰って、実家の近くの病院で出産する、という選択をする人も少なくありません。このような里帰り出産は、ご実家のご両親の元で安心して出産を迎えることができ、出産後もしばらくは、身の回りのことを手伝ってもらいながら、ゆっくりと静養できるのがメリットです。
しかし、妊娠中に長時間乗り物を利用して遠方の実家に帰ったり、途中で病院を変わらなくてはならないということで、心配な点も少なくありません。また、パートナーと長期間離れて暮らすことにより、パパが新生児期の子どもとふれ合えない、父親としての自覚を持ちにくくなるなどのデメリットもあります。
どのような選択をするかは、ご家族、特にパートナーと十分に話し合いましょう。里帰り出産を希望する場合は、この時期（妊娠20~23週ごろ）までに出産する施設を決め、そこの医師と連絡をとり、現在診察を受けている医師とよく相談しておくことが大切です。それまで受診していた病院の医師と、受け入れ先の病院との連携をよくするためにも、必ず紹介状をもらい、実家に帰る時期などについてもあらかじめ相談しましょう。

便秘の解消によい食事は？

妊娠中は便秘に悩む人が少なくありません。便秘の解消に効果的なのは食物繊維。繊維質の多い芋類、あるいはヨーグルトなどをとりいれ、できるだけ自然なお通じを促すように心がけましょう。安定期に入っているので、適度な運動をするのも便秘解消に有効です。散歩は、マイペースでゆったりとできますし、おなかの赤ちゃんに話しかけながら歩けば、胎教のためにもいいですよ。
便秘が1週間も続くようでしたら、かかりつけの産婦人科の先生に相談してみましょう。妊娠中でも服用できる便秘薬があります。