知っておきたい病気の知識と対応
熱をだしたとき
37.5度までは、平熱の範囲 子どもの体温は大人とくらべてやや高めです。個人差はありますが、赤ちゃんや幼児は37.5度、学童期からは37.3度くらいまでは、平…
頭が痛いとき
急を要する病気かどうかは、全身状態を見きわめて判断を 頭痛は、さまざまな原因で起こります。子どもで多いのは、かぜの症状の1つとして起こる頭痛ですが、髄膜炎(「…
ホームケアのポイント ●頭が痛いときの対処法
安静にして寝かせる 静かに寝かせましょう。空気が汚れていると、頭痛がひどくなることがあります。窓をあけて、新鮮な空気を取り入れてください。 図「頭が痛いときの…
おなかが痛いとき
全身状態や、ほかの症状の有無、腹痛の程度などをまずチェック おなかが痛くなる子どもの病気は、腸重積症(「腸重積症」)など重大な病気から、放っておいても治ってし…
めまいがしたとき
体のバランスを保つ機能がうまくはたらかないとめまいが起きます 私たちがまっすぐに立ったり、歩いたりできるのは、体を平衡に保つ機能が備わっているからです。 そ…
ホームケアのポイント ●めまいを起こしたときの対処法
その場でしゃがませる 図「めまいを起こしたときの対処法」 歩行中なら、まず安全な場所に立ち止まらせてください。そして、目を閉じさせて、その場にしゃがませるかす…
赤ちゃんの泣く理由
おっぱい、おむつ替え、だっこ……それでも赤ちゃんが泣きやまないときは、こんなことが原因かもしれません。 泣く理由ケース① 泣き方のようす さし迫った泣き方で泣く…
眠りが気になるとき
乳幼児期は、眠りに関する心配事が起こりやすい時期です 眠りにはとても個人差があります。とくに睡眠リズムが確立されていない乳幼児期は、夜ぐっすりと眠る子、眠ら…
発疹がでたとき
発疹がでるのは皮膚のトラブルか感染症が原因のことがほとんど 子どもの肌は敏感なので、ちょっと汗をかいたり、空気が乾燥しただけでも、かぶれたり、あせも(「あせも…
頭髪・爪が気になるとき
原因や症状はさまざま。異常のようすやほかの症状に注意 頭髪や爪に異常が現れる原因は、寝具とのまさつや、くつによる締めつけなどの、外的な要因で起こるものもあれば…
顔色がへんなとき
顔色はひとりひとりちがいます 顔色には個人差があります。元気で、食欲もあり、きげんがよいなら、体質的なものです。ただし、慢性の貧血(「赤血球の病気(貧血)」)…
便秘しているとき
回数や間隔のほか、かたさにも注意 排便は個人差がありますが、いつもより間隔があいたり、便がかたくて排便時に不快感をともなうのが便秘です。 排便の回数が、2日…
ホームケアのポイント ●便秘の予防法
食生活の改善が第一 便秘は、排便がスムーズにできるように便をやわらかくし、便秘にならないよう予防することが第一です。便がかたくなると、排便時に痛んだり、肛門が…
便がゆるい・下痢をしているとき
ウイルス感染が下痢のおもな原因 子どもの下痢のおもな原因は、ウイルス感染です。ロタウイルスや腸管アデノウイルスなどの胃腸炎ウイルスに感染した場合だけでなく、か…
呼吸が苦しそうなとき
子どもは大人より呼吸数が多い 子どもは、大人にくらべて気道が細く、肺も小さいので、呼吸数が大人より多めです。 安静時の1分間の正常な呼吸数のめやすは、新生児…
ホームケアのポイント ●呼吸が苦しいときの休ませ方
衣類をゆるめ、らくな姿勢に 呼吸が苦しそうなときは、衣類のボタンをはずしたり、おむつをゆるめるなど、体を締めつけないようにします。寝かせるより、だっこしたりす…
せきがでたとき
すぐに「かぜ」と決めつけないで 子どもがせきをすると、まっ先にかぜを疑いがちですが、せきは、ちょっとした気温や湿度の変化、ほこりを吸い込んだときにもでます。 …
ホームケアのポイント ●せきがでたときの休ませ方
上体は起こすとらく せき込んだときは、赤ちゃんや幼児なら縦抱き、大きい子ならすわらせて、背中をさすってあげましょう。 寝かせるときは、折りたたんだふとんなど…
リンパ節がはれたとき
リンパ節は体のバリア 足のつけ根や首のうしろなどで皮膚の下にグリグリと豆のような感じにふれるものがリンパ節です。 ふだんは、はっきりふれることができないこと…
おしっこがへんなとき
頻尿、乏尿、血尿、たんぱく尿、排尿痛のどの症状があるか 排尿の異常は、大きくわけると、回数が多くなる頻尿、回数や量が減る乏尿、血が混ざる血尿、たんぱくがでるた…
ホームケアのポイント ●尿路感染症のときの対処法
保温と水分補給を 熱が高くなければ、体が冷えないように保温を心がけます。 膀胱炎や尿道炎のような尿路感染症と診断されたときは、水分を多めにとり、たくさんおし…
ホームケアのポイント ●男性器のケア
包皮をそっと押し下げてやさしく洗う 赤ちゃんや幼児のほとんどは、包茎のため、亀頭と包皮のあいだに汚れ(恥垢)がたまってしまい、不潔になりがちです。しかも汚い…
ホームケアのポイント ●女性器のケア
毎日の入浴で清潔に 女の子の外陰部は、うんちやおしっこで不潔になりがちです。しかも、大人の女性のように腟を細菌から守ってくれるはたらきをする菌がないので、細菌…
目のようすがへんなとき
赤ちゃんは目やにがでやすい 赤ちゃんは鼻涙管がせまいので、涙が鼻にスムーズに流れず、目やにがよくでます。多くは成長とともに落ち着きます。一時的なもので、量も多…
ホームケアのポイント ●目やにやかゆみの対処法
清潔なガーゼでそっとふきとる 図「目やにの対処法」 目やには煮沸消毒したガーゼか、滅菌ガーゼを指に巻きつけるようにするか、三角に折って、その先端でやさしくとっ…
ホームケアのポイント ●耳のケアと心配
耳あかはむりにとろうとしない 耳あかは、むりにとらなくても、自然に耳の穴の出口のほうに押し出されてきます。耳の穴の出口に押し出されてきたものを、そっと取り除く…
耳のようすがへんなとき
赤ちゃんは耳の痛みを訴えられないのでしぐさに注意 子どもは、中耳炎(「中耳炎」)や外耳道炎(「外耳道炎(外耳道湿疹・急性限局性外耳道炎)」)を起こしやすく、…
鼻のようすがへんなとき
鼻みずや鼻づまり、くしゃみは病気以外の原因でも起こる 子どもは、鼻の粘膜が敏感なので、ちょっとした気温差やほこりなどの影響を受けやすく、すぐ鼻みずがでたり、…
口の中がへんなとき
子どもの食欲が落ちたときは口の中をチェックして 手足口病(「手足口病」)やヘルパンギーナ(「ヘルパンギーナ」)、口内炎(「口内炎」)など、口の中に発疹ができた…
ホームケアのポイント ●口内炎があるときの対処法
口あたりのよいものを少しずつ 口内炎があると、おっぱいやミルク、食べ物や飲み物がしみます。水分もとれなくなると、脱水症状になる心配があるので、水分だけはしっ…