目で見るトラブル
突発性発疹
38~39度の発熱があり、3~4日して熱が下がると、顔や腹部からはじまって全身に赤い細かい発疹がでます。かゆみはなく、2~3日で消えます。 背中の発疹 写真「…
はしか(麻疹)
発病して2~3日後に口の中にコプリック斑がみられ、4日後くらいから顔や胸にノミに刺されたような発疹がでて、数と大きさを増しながら広がります。 コプリック斑 写…
風疹(三日ばしか)
急な発熱とともに顔や胸、腹部に細かい発疹が現れ、腕や足に広がります。症状は軽く、3~4日で、順次、発疹は消えていきます。 目の結膜の充血 写真「風疹(目の結膜…
水ぼうそう(水痘)
急に発熱し、赤い小さな丘疹が顔や胸からはじまり全身にまばらにでます。小豆くらいの水疱となり、やがて膿疱となって、2~3日でかさぶたになります。 胸部の発疹 写…
りんご病(伝染性紅斑)
熱がでないことも多く、顔、両手足、臀部に発疹がでます。胸部や腹部、背中にはみられません。かゆみをともなうこともあります。 ほおの発疹 写真「りんご病(ほおの発…
手足口病
手のひらや指、足のかかと、口の中などに、水疱性の発疹が現れ、破れることはなく2~3日で消えます。かゆみや痛みはありません。 口の中の発疹 写真「手足口病(口の…
咽頭結膜熱(プール熱)
急に高熱がでて、同時にのど(咽頭)が赤くはれて痛み、結膜炎が生じて白目が真っ赤になります。3~4日で熱は下がり、1週間くらいで、症状がおさまります。 咽頭のは…
川崎病
高熱がでて2~3日すると体じゅうに発疹がでて、手足や唇がパンパンにはれ、白目が充血します。熱の上昇期にはリンパ腺もはれます。 全身の発疹 写真「川崎病(全身の…
乳児湿疹
写真「乳児湿疹」 ほおや額を中心に、かゆみのある赤いぶつぶつ(丘疹)が多数でます。丘疹どうしがくっつき、悪化すると小さい水疱や膿疱が混じります。
おむつかぶれ
写真「おむつかぶれ」 汗や尿、便などが原因で、おむつのあたる部分に赤い丘疹や斑ができます。悪化すると、ジクジクしたり、ただれて広がります。
貨幣状湿疹
写真「貨幣状湿疹」 貨幣(コイン)のような円形の赤いブツブツ(丘疹)です。とてもかゆく、かきこわすと黄色の浸出液がでてジクジクします。
乳児脂漏性湿疹
写真「乳児脂漏性湿疹」 頭や顔、髪の毛の生えぎわなどに細かい白色や黄色いふけ、あるいは脂っぽいかさぶたのようなものがつき、ベタベタしてきます。
じんま疹
写真「じんま疹」 虫刺されのようなふくらみ(膨疹)が急にでて、強いかゆみをともないます。膨疹どうしがくっついて広がることもあります。
伝染性膿痂疹(とびひ)
写真「伝染性膿痂疹(とびひ)」 顔や手足など全身に水疱ができます。水疱は破れると中の浸出液がでて、体のあちこちに飛び火してうつっていきます。
アトピー性皮膚炎
写真「アトピー性皮膚炎①」 写真「アトピー性皮膚炎②」 乳児期のアトピー性皮膚炎。おでこや目のまわり、ほおに赤いブツブツができ、それが水疱になり、浸出液がでて…
小児期アトピー性皮膚炎
写真「小児期アトピー性皮膚炎(膝の裏側)」 写真「小児期アトピー性皮膚炎(肘の裏側)」 写真「小児期アトピー性皮膚炎(顔)」 皮膚が乾燥してかゆみが増すため、…
熱傷様皮膚症候群(SSSS)
写真「熱傷様皮膚症候群(SSSS)」 全身の皮膚が赤くなります。やがてそこが水疱になり、全身にやけどをしたように皮がむけてただれ、はげしい痛みをともないます。
単純疱疹(単純ヘルペス)
写真「単純疱疹(単純ヘルペス)」 初感染のときは、高熱やリンパ節のはれなど全身症状がみられ、1~2mmの小さい水疱がかたまってできます。
カポジ水痘様発疹症
写真「カポジ水痘様発疹症」 単純性疱疹が広い範囲に出現したもので、赤い水疱が多数でます。水疱が集合して膿疱化し、潰瘍になることもあります。アトピー性皮膚炎の人…
いぼ(尋常性疣贅)
写真「いぼ(尋常性疣贅)」 手足の甲や指、爪のまわり、肘、膝がしらなどによくみられます。直径2~10mm大に盛り上がり、色は肌色~灰色で表面はザラザラして、か…
体部白癬(ぜにたむし)
写真「体部白癬(ぜにたむし)」 体幹、四肢に周囲が堤防状に盛り上がった丸い斑ができ、遠心状に広がります。中心は一見治ったかに見えます。
水いぼ(伝染性軟属腫)
写真「水いぼ(伝染性軟属腫)」 真ん中がえくぼのようにへこんだ光沢のある丘疹が全身に多数できます。つぶすと、白いかゆ状の汁がほかの皮膚につき広がります。
円形脱毛症
写真「円形脱毛症」 突然、頭髪部に丸いはげができます。大きさや数はさまざまで、多発して髪の毛が全部ぬけてしまうこともあります。
乾癬
写真「乾癬」 境目のはっきりした赤い斑ができ、その表面についた白銀色の角質がぽろぽろとはがれるのが特徴です。遺伝的な体質が原因といわれています。
足白癬(みずむし)
写真「足白癬(みずむし)」 趾間型足白癬です。足指のあいだの皮膚がむけて、角質が白くふやけたり、ただれたりします。夏季に悪化します。
皮膚カンジダ症
写真「皮膚カンジダ症(指のあいだ)」 写真「皮膚カンジダ症(頸部のくびれ)」 写真「皮膚カンジダ症(おむつのあたるところ)」 おむつのあたるところや頸部のくび…
太田母斑
写真「太田母斑」 青色と褐色が入り混じった境界の不明瞭なあざで、顔の片側の目のまわりからほおにかけてできます。
蒙古斑
写真「蒙古斑」 腰やおしりのまわりにみられる平らな灰青色のあざで、形、大きさ、数はさまざま。ほとんどが自然に消えます。異所性蒙古斑「異所性蒙古斑」)は蒙古斑よ…
色素性母斑
黒色か褐色のあざで、剛毛がはえたものもみられます「色素性母斑」巨大色素性母斑「巨大色素性母斑」)は、長径が20cm以上の黒あざで、まれに悪性のことも。
扁平母斑
写真「扁平母斑」 平らで盛り上がりのない茶褐色のあざで、大きさや形はさまざまです。このあざが6個以上みられるときは、遺伝性の病気が疑われます。
サーモンパッチ
写真「サーモンパッチ」 紅鮭の身のような色をした平らなあざで、額の中央や上まぶた、上唇の上などにみられます。多くのものが、3歳ころまでに自然に消えます。
ウンナ母斑(サーモンパッチ)
写真「ウンナ母斑(サーモンパッチ)」 サーモンパッチと同じ、平らな淡紅色のあざで、うなじにできたものをいいます。これは、大人になっても残ることが多いものです。
いちご状血管腫
写真「いちご状血管腫」 皮膚の上にいちごをのせたような赤あざです。生後2週間から1か月ごろに現れ、しだいに大きくなったあと、自然に消えます。
単純性血管腫
写真「単純性血管腫」 盛り上がりのない平らな赤いあざで、生まれたときからみられます。体のどこにでもできます。このあざは、早めの治療が有効です。
白色便性下痢症(乳児嘔吐下痢症)
写真「白色便性下痢症(米のとぎ汁状の便①)」 写真「白色便性下痢症(米のとぎ汁状の便②)」 ロタウイルスの感染により、冬から春先にかけて起こりやすい病気です。…
胆道閉鎖症
写真「胆道閉鎖症(クリーム色の便)」 肝臓でつくられた胆汁の通り道がふさがっている病気。生後間もなく発症することが多く、皮膚や白目が黄色くなる黄疸症状とともに…
細菌性腸炎
写真「細菌性腸炎(血液が混じった便)」 細菌やその毒素が混ざった食べ物を食べた場合、腸に炎症が起きて便に血液が混じったり、血液そのものがみられることがあります…
血液の混じった下痢便
写真「血液の混じった下痢便」 カンピロバクターやO-157などの腸管出血性大腸菌による大腸炎のときに、血液の混じった下痢便がでることがあります。
腸重積症
写真「腸重積症(イチゴジャムのような便)」 腸の一部が、腸の中にもぐりこんだ状態になります。イチゴジャムのような便が特徴。発見が遅れると手術することもあります…
消化不良による下痢便
腸が未発達な赤ちゃんは、はじめての食品を食べただけで下痢をすることがあります。消化されずに、食べ物がそのままでてくることもありますが、ほとんど心配いりません。…
あまり心配のいらない便
赤ちゃんの便は、ミルクでも母乳でも、腸内にとどまる時間によって緑色になったり、ときには白っぽくなることもあります。腸の中にガスがいっぱいたまっていると便が緑色…
母乳便・ミルク便
赤ちゃんの便はゆるゆるですが、母乳便にくらべるとミルク便のほうがややかたさがあります。成長とともにかたくなっていきます。色は、母乳便のほうがやや黄色味が強いよ…
むし歯
写真「むし歯」 もっとも進行したC[ ⇒ 4]というレベルのむし歯です。歯冠のほとんどが失われ、根だけが残った状態で、一部歯根が露出してい…
ほ乳びん齲蝕
写真「ほ乳びん齲蝕」 ほ乳びんでジュースなどを飲み続けたことによって起こる、ひどいむし歯です。上顎すべての歯にわたり、歯冠が崩壊しています。
叢生(乱ぐい歯)
写真「叢生(乱ぐい歯)」 あごの大きさと歯の大きさの調和がとれないことがおもな原因の不正咬合。この場合、上下の犬歯が、唇側に転位しています。
反対咬合
写真「反対咬合」 一般に「受け口」といわれるかみ合わせです。正常なかみ合わせとは逆に、下の歯列が上の歯列にかぶさった状態になっています。
上顎前突(出っ歯)
写真「上顎前突(出っ歯)」 上の前歯が極端に前に突き出しています。そのため、口を閉じたとき、上下の唇を合わせにくくなります写真「上顎前突(口を閉じたとき)」
開咬
写真「開咬」 上下の奥歯をかみ合わせたとき、前歯がかみ合わずにあいた状態になっています。指しゃぶりなど後天的要因の強い不正咬合です。
交叉咬合
写真「交叉咬合」 上の歯列と下の歯列が横にずれています。この場合は極端ではありませんが、正中線(前歯の真ん中)がずれているのがわかります。
アフタ性口内炎
写真「アフタ性口内炎」 下唇の内側に白い円形の潰瘍が見えます。口唇内側にかぎらず、口腔内の粘膜全般に発生し、くり返すことが多いものです。
地図状舌
写真「地図状舌」 舌の表面に白い部分と赤い部分ができて、まだらになっています。見ため以外には、痛みも機能的な問題もないので心配いりません。
口角炎
写真「口角炎」 口角(上下の唇の境目)に炎症がみられます。発熱など、ちょっとした体調の変化で、くり返し起こることがあります。
舌小帯強直症
写真「舌小帯強直症」 舌小帯(舌の裏側にあるヒダ)が、舌先まで付着し下顎前歯の裏に固定されています。ほ乳や発音に影響がある場合は手術が必要。
上唇小帯肥厚
写真「上唇小帯肥厚」 上唇小帯(上唇中央からのびているヒダ)が通常より長く、歯肉まで達しています。手術が必要か否かは、前歯4本が永久歯に生えかわってから判断し…