口の中がへんなとき(くちのなかがへんなとき)

子どもの食欲が落ちたときは口の中をチェックして


 手足口病(「手足口病」)やヘルパンギーナ(「ヘルパンギーナ」)、口内炎(「口内炎」)など、口の中に発疹ができたり、のどがはれて痛む病気があります。
 子ども、とくに赤ちゃんは、言葉で痛みを訴えることができませんから、食欲が落ちたり、おっぱいやミルクの飲みが悪くなったときは、口の中をチェックしてみましょう。
 感染症のなかには、はしか(「はしか(麻疹)」)のように、口の中に診断の手がかりとなる、特徴のある口内炎がでる場合もあります。

舌の異常はまず主治医に相談を


 舌の異常の1つ舌小帯強直症(「舌小帯強直症」)は、以前は早いうちから手術が行われていましたが、最近は、よほど重症でないかぎり、しばらくはようすをみます。主治医とよく相談しましょう。
 地図状舌(「地図状舌」)もとくに治療の必要はありません。気になるときは、主治医に相談してみましょう。
 なお、発熱があり、舌がイチゴのように赤くブツブツになったときは、川崎病(「川崎病(心臓・血管)」「川崎病(アレルギーと免疫異常)」)や溶連菌感染症(「溶連菌感染症(猩紅熱)」)が疑われます。受診が必要です。

むし歯は予防と早期治療を


図「無題」
 赤ちゃんの歯の生えはじめる時期や生える順序には、個人差があります。2歳半前後までに乳歯が生えそろえば問題はありません。
 幼児期以降で、気をつけたいのが、むし歯です。むし歯の予防は、歯みがきと、甘いものをひかえたバランスのよい食事の2本立てで行います。
 万一、むし歯(「むし歯(齲蝕症)」)ができてしまったら、初期の段階で治療することが大切です。自覚症状がでてからでは症状が進行していることもあるので、定期的に歯科健診を受けるようにしましょう。
 なお、歯のかみ合わせの悪い不正咬合(「不正咬合」)は、3歳をすぎて気になるときは歯科医に相談を。また、歯をぶつけて折ったり、抜けたとき(「口の中のけがの応急手当て」)は、かならず受診しましょう。

受診する


鵞口瘡は小児科へ


 赤ちゃんのほおの内側や舌の表面に、ふいてもとれない白い斑点ができたときは鵞口瘡(「鵞口瘡(カンジダ性口内炎)」)です。カンジダ菌の感染で起こるもので、ひどくなると、おっぱいやミルクの飲みが悪くなるので、早めに小児科で塗り薬を処方してもらいます。ほ乳びんの乳首やおしゃぶりなどは、不衛生にならないように注意します。

口内炎以外にも症状があるとき


 口内炎以外に、発熱、嘔吐、下痢などの症状があるときは、受診して病気を特定する必要があります。

口内炎で食欲が落ちたとき


 手足口病やヘルパンギーナなどの感染症の症状として口内炎ができたり、へルぺス性口内炎(「ヘルペス性口内炎」)などで、口の中に潰瘍や水疱などができると、食べ物や飲み物がしみて痛がります。食欲が落ちるので、早めに受診しましょう。

歯が痛むとき


 むし歯は、自覚症状がでたときは症状が進行しています。放っておくと、歯の根の奥が化膿したり、歯の神経に炎症を起こしてしまい、治療が長引く場合もあります。できるだけ早く受診しましょう。

医師に伝えたいこと


どこがどうへんか
痛みはあるか
斑点や水疱はないか
ほかの症状は
食欲はあるか

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