川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)(かわさきびょう)

どんな病気?


川崎富作博士によって発見された原因不明の疾患で、後遺症の冠動脈瘤による小児心臓病が重視されています。

症状


6つの特徴的な症状があります。
①39~40度の熱が5日以上続く。
②発熱と同時くらいに手足の末端がパンパンにはれて赤くなる。
③発熱して2~3日すると、体に不定形の発疹が現れる。
④両方の目の白目が充血して赤くなる。
⑤唇が真っ赤になり、舌にはイチゴのような赤いブツブツがみられ、口の中の粘膜が赤くはれる。
⑥首のリンパ節がはれる。
 このうち、5つの症状がみられたら、川崎病と診断します。熱が下がると、やがてはれもおさまり、はれた手足の皮膚がむけて落ちます。
 問題は発熱して10日めころから心臓の血管の一部にこぶのようなふくらみが現れ、冠動脈瘤を形成することです。半数近い子にみられ、3~4週めにもっとも大きくなり、その後はだんだん小さくなって消えるのがふつうです。
 ただ、約20%の子どもにそのまま冠動脈瘤が残ってしまいます。そのため、ごくまれに、心臓からの血流がとぎれ、突然死することがあります。

原因


原因については、ウイルス感染、細菌感染、水銀やダニなど、諸説がありますが、はっきりしていません。
 4歳以下の乳幼児が発症の85%近くを占め、流行年のとくに9~11月ころがピークとされます。後遺症による死亡率は、当初は1~2%でしたが、治療の進歩により、現在では0.05%くらいです。発病後2~4週間が予後の見きわめの重要な時期です。

治療


入院して治療します。原因が明らかではないので原因治療は行えませんが、冠動脈瘤の形成を防ぎ、それによる心筋梗塞を予防するため、急性期の炎症を改善する治療法をとります。
 もっとも一般に行われているのがアスピリン療法です。血がかたまるのを防ぎ、血行をうながす方法です。また、ヒトのガンマ―グロブリンを静脈注射する治療法も有効とされます。
 後遺症の冠動脈瘤については、血管がつまらないようにアスピリンによる抗血栓療法を行います。大半は2年以内に冠動脈瘤が消えていきます。残るのは患者の3%くらいで、冠動脈がせまくなったら、血管どうしをつなげるバイパス手術をします。

家庭でのケア


症状がおさまったあとも定期的に心臓エコーの検査を受け、冠動脈瘤がある場合は、アスピリンによる治療を続けます。症状によっては、運動や集団生活の制限があるので、医師と相談しましょう。
グラフ「川崎病の熱、発疹の出方と特徴的な症状」

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