どんな病気?
それまでの高熱が下がり、再び上昇するときに発疹がでます。乳幼児がもっとも多くかかります。症状
38〜39度の発熱ではじまり、鼻みずやせきなど、ぐじゅぐじゅしたかぜ症状や目やにがみられます。発熱して3日ごろから口の中のほおの内側に、小さな白い水疱が数個〜数十個できることがあります。これをコプリック斑といい、はしかに特有の症状です。
その後、熱が一時的に下がりますが、再び上昇するとともに、淡紅色の発疹が、顔や首に現れ、胸やおなかから手足へと広がります。発疹は時間がたつにつれてふえ、色も濃くなってきます。
熱は発疹が現れたのち、約3日くらい続きます。その後、熱が下がり、快方に向かいます。
発疹は色が薄くなり、色素沈着を残すこともありますが、およそ1か月後には消失します。
なお、はしかに引き続いて、中耳炎(「中耳炎」)や重い呼吸困難をともなう肺炎(「肺炎」)、脳炎(「急性脳炎」)を合併するケースがあり、死亡することもあります。
原因
病原体は麻疹ウイルスで、口からのしぶきなどから感染します。潜伏期間は10〜12日で、感染しやすい期間は発熱時から発疹が現れたのちの5日めくらいです。
治療
特効薬はありません。症状に対して、解熱剤や鎮咳薬を用い、体力の消耗を防ぎます。また、ほかの呼吸器系への二次感染を予防する目的で、抗生物質を投与します。
家庭でのケア
高熱に対しては水まくらなどをあてて快適にしてやり、脱水症状を防ぐために水分を十分に補給します。口の中が痛み、食欲がないので、果汁やスープ、プリンなど刺激が少なく口あたりのよいものを与えましょう。
グラフ「はしかの熱、発疹の出方と特徴的な症状」表「予防接種のスケジュール表」
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