夏に注意したい体のトラブル(なつにちゅういしたいからだのとらぶる)

夏かぜ

(「夏かぜの症状は口内炎、発疹などいろいろです」) 夏に流行するかぜは、胃腸のトラブルを併発するタイプが多く、暑さで体力が落ち、抵抗力が弱くなるとかかりやすくなります。夏だからとゆだんしないで、外出後のうがいや手洗いは忘れないようにしましょう。

食中毒

(「食中毒による急性胃腸炎」)
 毎年、O‐157の流行などが話題になります。食べ物は十分に火をとおして時間がたたないうちに食べるようにし、なま物はできるだけ避けるようにしましょう。離乳食のつくり置きもやめて、この時期はレトルトの離乳食を利用するのもいいでしょう。

胃腸のトラブル


 暑さで食欲が落ちると、冷たい飲み物ばかり飲んでしまいがちです。水分のとりすぎは胃液が薄まって消化が悪くなり、腹痛や下痢を起こすことがあります。朝・昼・夕の食事はきちんととるようにして、水分は調節しながら、極端に冷たいものは避けます。

寝冷え


 寝るときは暑くても、明け方は気温が下がります。できるだけ袖のある下着を着せ、エアコンは外気温よりマイナス5℃以内をめやすにし、風を体に直接あてない、タイマーをかけるなどの配慮を。着せすぎも汗をかき、よけいに体が冷えるので注意します。

冷房病

(「冷気による障害(冷房病)」)
図「無題」
 エアコンのきいた部屋で長時間テレビゲームに熱中する子どもがいますが、涼しい部屋では汗をかかないため、体の代謝機能が低下します。そのため倦怠感や疲労感が増し、夏バテしやすくなります。エアコンの使用はほどほどにし、夏はできるだけ汗をかいて、自然に体温調節ができるように心がけましょう。

とびひ

(「伝染性膿痂疹(とびひ)」)
 水疱ができ、ひっかいて破れると、中の菌が飛び散り、つぎつぎに広がります。手洗いや爪切りを励行させるなど予防に努め、感染したら小児科や皮膚科を受診して、適切な治療を受けましょう。

ヘルパンギーナ・手足口病

(「ヘルパンギーナ」「手足口病」)
 春の終わりから夏にかけてはやります。幼稚園や学校で流行したら、うがいや手洗いなどを徹底して感染を予防します。感染したら外出はひかえます。

夏季熱


 夜も朝も暑い夏に乳児にみられる高体温のことです。しばしば朝から午前中に発熱し、午後には熱が下がるというパターンをとります。
 乳児はもともと体温調整が未熟です。そこに水分のとり方が少ないと、汗をだすことによる体温調節ができなくなるために起こります。食欲不振、ふきげん、不眠などの症状を示すこともあれば、まったく元気なこともあります。
 水分を十分に与え、冷房などで部屋の温度を調節すれば治ります。

水いぼ

(「水いぼ(伝染性軟属腫)」)
 幼稚園や学校で流行します。患部を爪でかくと、水疱の中のウイルスが飛び出て広がりますから、爪は短く切っておくようにします。
 肌と肌がふれることで感染するため、幼稚園や学校によってはプールを禁止することがあります。
 水いぼができたら、かならず小児科や皮膚科を受診し、必要なら学校にも届けるようにしましょう。

やけど

(「やけどの応急手当て」)
 花火によるやけどがふえてきます。
 やけどする部位はつま先が多く、これはつま先のでたサンダルをはいていることが原因です。
 花火をするときは、足全体が隠れるくつをはき、かならず大人がついてやるようにしましょう。

あせも

(「あせも・あせものより」)
 あせもの予防は、汗をきれいに流して、体を清潔にしておくことです。とくに新生児や乳幼児はあせもになりやすいので、体調がよければまめにシャワーで汗を流してあげましょう。
 ひどくなるようなら小児科を受診して、適切な治療を受けましょう。

ダニなどによる皮膚炎


 夏は、ダニの繁殖、活動が活発になります。とくに密閉され、通気の悪い住居で繁殖がさかんです。ダニに刺されると、人によっては強いかゆみが現れ、湿疹が広がります。ダニの繁殖の予防は、まめなそうじと換気で、室内に湿気をためないことです。

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