妊娠1ヶ月 妊娠0週,1週,2週,3週(妊娠初期)の健診のポイント 妊娠1ヶ月

体験談はベビカムで募集したママたちの投稿を掲載しています。あくまでも一個人の経験としてお読みください。症状や対処の判断は、医師にご相談ください。


この記事を監修したのは…

山本 智美さん

聖母病院看護部長・助産師

山本 智美さん

聖母病院(東京都新宿区)勤務。いつも妊婦さんの気持ちを大切に、優しく、ときには厳しくコミュニケーションしている。「相手の立場に立った、わかりやすい相談」がモットー。妊娠・出産・育児に不安を感…

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2020.02更新

妊婦健診の内容 妊娠1ヶ月「健康チェック」

まずは4週間に1回健診を

妊娠が判明したら、定期的に妊婦健診を受けます。妊婦健診は安全なお産と赤ちゃんの健康を守るため必要な健診です。妊婦健診の受診時期は、妊娠初期から6ヶ月(23週)までは4週間に1回、7ヶ月(24週)~9ヶ月(35週)までは2週間ごと、10ヶ月(36週)以降は週1回診です。健康保険は適用されませんが、おおよそ14回分(自治体によって回数は異なります)を公費負担で受診できます。助成内容は自治体によって異なりますが、健診や採血、超音波検査などが助成され、母子健康手帳といっしょにもらう「妊婦健康診査受診票」が助成券になります。


妊娠中知っておきたいこと 健康チェック

病院・産院選びのポイントは?

出産施設を大きく分けると「助産院」「個人病院」「総合病院」「周産期母子医療センター」の4つに分けることができ、それぞれに特徴があります。 選ぶときには、以下のことを考慮しましょう。

1.自分自身にリスクはありませんか。(初期妊娠リスクスコアがあります)
妊娠・出産に対するリスクを知り、より安全で安心のためにリスクにあった出産施設を選ぶことが重要です。
2.お産の方法で決めたい。
お産のスタイルとして、自然分娩を重視している施設、フリースタイル出産を取入れている施設、無痛分娩をしている施設など特徴があります。
3.母乳育児を強く希望していますか?
母乳育児をするには、施設の母乳育児支援の方針がとても大切です。
4.出産にかける費用の予算はどの位ですか?
現在妊婦健診は、補助券が自治体から支給されています。出産費用は、施設によって様々です。
5.他に心配やこだわりがある。
自分のこだわりを理解しそれを支援してもらえるのか、心配なことはどこなら解消できそうか?を情報をもらいながら確認してみましょう。
6.施設の雰囲気も大切です。
いいかなと思う施設には、できるだけ見学に行ってみましょう。

出産大百科「病院選び」はこちら>>
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妊娠で知っておきたいこと 妊娠1ヶ月「健康チェック」

薬を飲んでしまった。 レントゲン検査を受けてしまった! どうしよう…。

妊娠と気づかない初期の頃に、うっかり薬を飲んでしまい、あとになって、どうしよう、と心配する人は少なくありません。妊娠の可能性がある時期(排卵後)の薬の服用は慎重にする必要がありますが、もし飲んでしまった場合、どのように考えればよいのでしょう。

赤ちゃんに対する薬剤の影響は妊娠のどの時期に薬剤を服用したかにより異なります。
胎児の中枢神経、心臓、消化器、手足、目など、からだの主な器官ができるのはだいたい妊娠5~10週頃。この時期に薬を飲んだり、放射線を浴びたりすると赤ちゃんに影響する可能性があるということになります。妊娠4週未満はまだ胎児の器官形成は開始されておらず、母体薬剤投与の影響を受けた受精卵は、着床しなかったり、流産してしまったりします。4~7週目は胎児のさまざまな器官が作られ、最も薬の影響を受けやすい時期です。8~15週目は外性器や口蓋が完成する時期です。妊娠16週目以降は器官の形成はほぼ完成しているため、奇形の心配はほとんどありませんが、胎児毒性が問題となります。胎児の発育が低下したり、羊水が減少したり、胎児死亡が起こることがあります。

 持病をもっている人はできるだけ妊娠する前に、また、妊娠する可能性があることを医師に相談しましょう。

「妊娠と気づかずに服用してしまった」という場合でも多くの薬剤は赤ちゃんへの影響はあまり心配ありません。たとえ「妊婦に禁忌」の薬であってもその「禁忌」の理由がなぜなのかが重要なのです。主治医とよく相談して、それでもまだ心配な場合には専門の「相談外来」を設けているところもあるので、専門家と相談しましょう。各都道府県に「妊娠と薬外来」を設置しています。


妊娠中の食事 妊娠1ヶ月「健康チェック」

妊娠1ヶ月前から3ヶ月までにとくに摂取したい「葉酸」

妊娠中は、バランスの取れた栄養の摂取が基本ですが、とくに妊娠初期に多く取り入れたい栄養素として注目されているのが「葉酸」です。妊娠初期に葉酸をある一定量摂取することによって、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクが低減されることがわかっています。妊娠初期は通常の食品から240ug/日の他にサプリメントを400ug/日摂取すること、妊娠中期以降は240ug/日を付加することを推奨しています。葉酸が多くふくまれている食品は、レバーのほか、枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、ブロッコリーといった緑黄色野菜、いちごなどですが、加熱をすると失われやすいという特性を持っているので、調理法を工夫しましょう。

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