赤ちゃんは目やにがでやすい
赤ちゃんは鼻涙管がせまいので、涙が鼻にスムーズに流れず、目やにがよくでます。多くは成長とともに落ち着きます。一時的なもので、量も多くないなら、しばらくようすをみてだいじょうぶです。
涙が異常に多かったり、まぶしがるなど、ほかに気になることがあるなら、小児科か眼科で相談しましょう。
さかさまつげは心配ない
生後6か月くらいまでの赤ちゃんに多いのが、睫毛内反(「睫毛内反・眼瞼内反(さかさまつげ)」)です。ふっくらとしたほおやまぶたが、まつげを眼球のほうに押すために起こります。異物感があるため、しきりに手を目にやったり、目やにがでたりしますが、ほとんどは自然に治ります。
屈折異常は早期発見が大切
視力は、ものを見ることによって発達し、6歳くらいまでに完成します。近視(「近視」)、遠視(「遠視」)、乱視(「乱視」)、弱視(「弱視」)などの症状は、早期に発見すれば治療効果が上がる場合もあるので、少しでも目の異常が気になったときは、主治医か眼科医に相談しましょう。
なお、3歳児健診で目の異常に関するチェックがあります。かならず受けましょう。
学童期の近視はようすをみる
学童期になって、学校健診などで視力が少し落ちたと指摘された場合は、一度だけでの検眼で、すぐに近視と確定せずに、眼科医に相談します。
視力は、体調や検査方法などで微妙に変化することがあります。なかには、目を酷使しないよう心がけるだけで、めがねで矯正するほどではないケースもあります。眼科医と相談しながら、しばらくようすをみます。
ただし、黒板や本、テレビなどが見えにくいときは、眼科を受診し、めがねによる矯正を相談しましょう。
目を酷使しない
本、テレビ、ゲーム、パソコンなどを長時間続け、目が疲れた状態を眼精疲労といいます。目の痛みや充血のほか、頭痛、はげしくなると吐きけを起こすこともあります。テレビやゲームはときどき休憩をとりながら1日1時間程度にします。
図「目を酷使しない」
テレビやビデオ、ゲーム、パソコンなどは、長時間続けないように注意します。また、遊ぶときは部屋を明るくすることも忘れずに。
全身状態も忘れずにチェックして
目が充血したり、目やにがでるのは、目の病気ばかりではありません。たとえば、はしか(「はしか(麻疹)」)や川崎病(「川崎病(心臓・血管)」「川崎病(アレルギーと免疫異常)」)では、白目が充血したり、目やにがでたりします。また、肝臓の病気でも、白目が黄色っぽくなることがあります。目の症状だけでなく、全身状態も注意しましょう。
受診する
白目や黒目の色に変化があるとき
目を正面から見ると、黒目と白目の部分にわかれますが、目や体になんらかの異常があると、白目が赤く充血したり、黄色みをおびたり、黒目が白濁したりします。白目の充血は疲労や寝不足などでも起こりますが、一般的にはウイルス、細菌、アレルギーなどによる結膜炎(「アレルギー性結膜炎」「ウイルス性結膜炎」)の症状です。
とくに新生児結膜炎(「新生児結膜炎」)は、出産時に母体の腟や外陰部の細菌やウイルスに感染して起こります。新生児は抵抗力が弱いので注意が必要です。菌の種類によってはお母さんが出産前に治療し、予防しておくことが大切です。
白目が黄色くなるときは、黄疸(「生理的黄疸」「A型肝炎」)が疑われます。生理的なものと病的なものがあります。
また、ふつう黒目の部分は透明な角膜でおおわれていますが、角膜が細菌に感染すると角膜炎になったり、傷がつくと、ものが白っぽく見えます。
なお、白目のほくろのような斑点は、先天的なもので心配はいりません。
目やにと痛みを訴えるとき
結膜炎、麦粒腫(「麦粒腫(ものもらい)」)、角膜炎(「単純ヘルペス角膜炎」)では、目やにが多くなり、かゆみや痛みを訴えます。早めに受診を。
医師に伝えたいこと
どこがへんか、目やにや充血の有無
かゆみや痛みはあるか
目やにの量の変化や経過
ほかの症状はあるか
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。