どんな病気？
目や脳などに病変がないのに、めがねなどをかけても視力がでない状態です。
症状
眼球や視神経、脳などには病変などの異常がないのに、視力の発達がさまたげられて、めがねをかけても矯正できない場合を弱視といいます。
原因
強度の遠視や斜視などがあるのに矯正しないでいると、正常にものを見る能力が発達しないため、視力が発達しません（屈折性弱視）。
また、生まれつき斜視があると、斜視のあるほうの目を使わないために、その目の視力が発達せずに弱視になります（斜視弱視）。
そのほかにも、左右の目の屈折度が大きく異なるために起こる不同視弱視や、視力が発達する乳幼児期に眼瞼下垂（「眼瞼下垂」）があったり、片方の目に眼帯をかけたりすることが原因で起こる形態覚遮断弱視などがあります。
治療
屈折異常や不同視をめがねなどで矯正します。矯正しても視力が発達してこない場合や斜視弱視の場合は、よいほうの目を隠して弱視のほうの目を使う訓練をします（遮閉法）。
治療や矯正は、早ければ早いほど回復が期待できます。
家庭でのケア
子ども、とくに女の子はアイパッチ（眼帯のようなもの）をつけるのをいやがるものです。効果がでて視力が上がってきたら、いっしょに喜ぶ気持ちを表現することも大切です。
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