この時期はホルモンの分泌が順調で、心身ともに充実、健康を過信しがちです。しかし、婦人科の病気などにかかる危険が高まるときでもあります。また、生活習慣病なども、この時期からの予防がとてもたいせつです。
子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
子宮の入り口にできる子宮頸がんの発症は30歳代からふえはじめるといわれます。初期のうちは、はっきりした自覚症状がありませんので、定期健診が早期発見につながります。進行すると、性交後に出血があったり、血の混じったおりものがみられます。
子宮体部にできる子宮体がんの発症は、50歳代がピークといわれますが、最近は若年化しています。月経以外の出血がみられることもありますが、無症状のことも多いようです。
乳がん
乳房やその周囲の乳腺に発生するがんです。30歳代から多くみられます。早期発見は、自己チェックによるものが80%で、自分でしこりに気づいて受診、病気が判明することが多いのです。毎月のチェックを習慣づけましょう。
子宮筋腫
子宮壁の筋肉に発生するこぶ状の良性腫瘍です。35歳以上の女性の5人に1人はあるといわれ、筋腫の発生した部位により、症状はさまざまです。
性感染症
性行為にともなって感染する病気です。感染してすぐわかるもの、わからないものなど、さまざまな病原体があるため、自分が感染していることに気づかないことも多いのです。
子宮内膜症(し・きゅう・ない・まく・しょう)
子宮の内膜が本来の場所以外のところに発生、増殖する病気です。女性ホルモンの影響が考えられますが、はっきりした原因は不明です。おもに30歳~40歳代に多いもの、20歳~30歳代に多いものの2タイプあります。
不正出血(「生理だから」と甘くみないで!ほかの病気が隠れていることも)
月経以外の出血です。ホルモンのバランスがくずれたりして起こるものと、子宮がんなどの病気が原因で起こるものがあります。放置せず、まずは検査を受けましょう。
月経異常(月経の異常)
いままで、正常だった月経が異常になった場合には、肉体的、精神的になんらかの原因があると考えられます。ホルモンバランスがくずれたのか、なにか病気があるのか、それとも悩みや心配事で大きなストレスがあるのかなど、受診してきちんと原因を確かめて早めに治療しましょう。
腟炎
健康な成熟期の女性の腟内は強い酸性に保たれていて、細菌の感染を防いでいます。それがなんらかの原因で炎症を起こしたものです。トリコモナスという原虫、カンジダという真菌(カビ)、大腸菌などでよく起こります。
自律神経失調症(自律神経と自律神経失調症、心身症)
女性に多くみられ、だるさ、めまい、しびれなど種々の症状はありますが、原因となる病気がわからないときにこの病名がつけられます。なかなか解決しない場合は、心療内科を受診します。
冷え症
特定の病気が原因でなく、冷えを感じる場合をいいます。自律神経のはたらきやホルモン分泌のバランスがくずれて起こるといわれます。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。