窓から差し込む直射日光を避ける

部屋の暑さの原因は、窓から差し込む直射日光であることがほとんどです。カーテンやブラインドなどを利用して日差しをカットしましょう。赤ちゃんが過ごすベビーベッドやプレイスペースなどの位置は、窓から少し離れた場所を選ぶといいですね。室内ではなく屋外から日差しを遮るのも効果的。庭に大きな木を一本植えれば、夏の強い日差しを避け、室内に日陰をつくることができます。

エアコンよりも自然の換気を

エアコンの使いすぎは赤ちゃんの体温機能のバランスを崩し、風邪などを引き起こす原因にもなります。窓を開け、できるだけ自然の換気を心がけましょう。赤ちゃんが暑そう、寒そうと感じたら着衣や布団で調節を。ただし、暑さや寒さの度合いによってはエアコンなしでしのげない場合もあるでしょう。長時間、部屋を閉め切ったままにせず、こまめに換気をして空気を入れ替えることを忘れずに。

外気との温度差や室内の温度差に注意

夏場、暑い屋外から冷房の効いた部屋に入って心地よく感じるのは、実は大人だけ。赤ちゃんのからだには負担をかけてしまいます。外気との温度差は5～7℃くらいに抑えておくといいですね。また、室内でも天井付近と床では温度が違います。エアコンの空気が床にたまり、寝転んだり、ハイハイしたりする赤ちゃんに直接風が当たってしまうことも。部屋全体の温度設定ではなく、赤ちゃんがいる場所の温度を確認することが重要です。

伝統的な日本の住まいを活かし、室内に自然の風と光を取り入れた『微気候デザイン』。赤ちゃんのからだと心にやさしい環境をつくります。通常の窓以外にも、開閉式の「高窓」や「換気塔」などを設置。家の中を風が自然に流れ、無風時も効果的な排熱ができるような工夫をしています。また、朝日や西日を抑える「ぺアガラス」、南面の深い軒の出は、強い日差しをコントロール。夏でも冬でも、室内にあたたかい陽だまりを招き入れてくれます。