8つの知性の法則

子どもに欠かせない“8つの知性”とは?

子どもの成長と住まいの関係

子どもの成長と住まいの関係

子どもは周囲の環境から多くの刺激を受けて成長しています。その刺激は親のはたらきかけであったり、家族環境であったり、さまざまな要因が考えられるでしょう。では、家はどうでしょう。家は子どもの成長にどんな刺激を与えることができるのでしょうか。ここ数年の交通事情や治安の悪化、自然環境、地域とのつながりの変化などを考えると、自然の中で、思いっきり子どもたちを遊ばせることもむずかしい状況になってきています。住まいの影響力は以前よりも増して いるといえるかもしれません。

発育の「臨界点」と刺激

子どもの能力をできる限りのばしてあげたい、親ならば誰もがそう考えるでしょう。子どもの発育には年齢によって適正な発達段階があります。その年齢に応じた発達目標(「臨界点」)を知り、その年齢に応じた刺激を与えることが実はとても大切です。成長に合わせてタイミングよく、またバランスよく働きかけることが重要なのです。

アメリカの認知心理学者、ハワード・ガードナー氏は、「我々の知性はひとつではなく、多数の並列した知性からなっている」との考えに基づいて、子どもの潜在能力を「8つの知性」に分類しました。

1【社会的知性】他人とスムーズな人間関係を作るための基礎を身につける力
2【自然科学的知性】自然や身の回りの環境を知り、自分の関わりを考える力
3【言語的知性】言語や文字を使って深く考え、豊かに表現する能力
4【論理数学的知性】物事や計算の法則を知り、日常生活に活かし、新たな発見をする力
5【空間的知性】限られた空間を正しく認識し、快適に利用していこうと努める力
6【時間的知性】過去・現在・未来という流れの中で人間らしく生きようと努める力
7【芸術的知性】美しさ・真実性を発見し大切にしていこうと努める力
8【身体運動的知性】手足、指、目鼻口などを正しく、楽しく、思い通りに動かせる力

ここでいう「知性」は、読み書きができるようになるといった「知識」や「結果」ではありません。自分で発見し、考え、得た能力を活かそうとする力、意欲をもつことです。たとえば壁に穴があったら、どんなに汚してもよい場所があったら、まわりに絵や数字や音楽があれば、さまざまな本が並んでいれば、飛び跳ねてもよい場所があれば、草花が生えていたら、隠れられる場所があれば…子どもたちは何をするでしょう。自ら発見し、解釈し、工夫しようとする意欲がわく環境や住まいをもっと提供できるのではないか…。親として長い展望の中で子どもの成長を見守り、親としての理念を持ってその時々に合わせた働きかけをしようとするとき、この「8つの知性」という考え方が役に立つのではないかと思います。子どもたちに、住まいがどれだけたくさんの刺激=体験の場を提供することができるか、以下順を追って具体的に考えてみたいと思います。

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