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家の中は危険がいっぱい

家の中での不慮の事故は、なんと交通事故より多い。
年間1万人以上が、家の中で命を落としているという事実

不慮の事故は交通事故とほぼ同数

平成17年の人口動態統計によると、1年間に発生した不慮の事故死は約4万人、そのうち交通事故によるものが約1万人で4分の1以上を占めますが、転落や窒息などの事故の多さにも驚かされます。これらを家庭の中での死亡事故として見ると、なんと交通事故を上回る12,781人。負傷者となるとさらに多く、その何倍もの人がいると推定され、家庭の中でいかに多くの人が事故に出あっているかがわかります。高齢化社会の到来とともに、介護の必要な高齢者や体の不自由な方のための住宅の研究・設計・建築に関心が高いのは当然ですが、もっと住宅として基本的な、事故の対策や予防の検討がなされるべきではないでしょうか。家庭こそ“安全な憩いの場”という願いを実現するために、多くの人が対象となる「安全な住宅」について事故の実態から考えてみました。

けがが多いのは、1〜4歳の子ども

けがが圧倒的に多いのは、1〜4歳の子ども

平成17年の人口動態統計によると「家庭内の不慮の事故死」は、窒息の4,007人が最も多く、続いて溺死および溺水の3,691人、階段からの墜落や床での転倒など不慮の墜落・転落・転倒の2,425人も目立ちます。年齢別では高齢者や子どもが多く、高齢者は溺死や窒息、墜落・転落・転倒が、子どもは窒息や溺死が多くなっています。建築の専門家による日常災害の調査では、死亡数は高齢者に多いのですが、軽傷の発生頻度ははるかに子どもが高くなっています。幸い死に至らなくても、けがは圧倒的に子どもが多いと考えられます。また人口動態統計の死亡順位では、高齢者はガンや心疾患が上位を占めていて、不慮の事故となると第4位以下と年齢とともに下がるのに対し、子どもの死亡原因では不慮の事故が常に1位を占めていて重大です。

けがが圧倒的に多いのは、1〜4歳の子ども

死亡事故1件の裏で、ママがひやり!とした19万件の軽い事故。
きっと誰にでも経験があるはず

小児期における不慮の事故死についての国際比較

日本の乳児死亡率は、現在世界でも最も低い値を示しており、また、感染症などによる死亡も大幅に減少しています。ところが、「不慮の事故」による死亡率はこれらに比べて大きく低下しているとはいえません。1歳~14歳までの子どもの死亡原因のトップは「不慮の事故」。特に1~4歳での事故死亡率は、先進15カ国中11位と下位にあり、この年齢層での事故をもっと減らすための対策は必須です。

幼児事故の氷山図

平成5年の人口動態調査では、0歳で188件、1~4歳で223件、5~14歳で88件と、年間500人もの子どもが尊い命を落としています。さらに小児科医の推定では、死亡1件の裏には膨大な数の“死に至らない事故”が隠れていると見られています。ちなみに、「乳幼児の事故の実態調査」によると、0~5歳児が月平均3~4回の事故を経験。ほとんどのママが何らかの事故にあっていることになります。そして、子どもの事故の怖さは、そのどれもが、けがや死亡事故につながる可能性がある、ということなのです。

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