家づくりと「お金」の大辞典

返済計画

銀行をはじめ民間の金融機関が扱う住宅ローンは、年収や融資額、年齢、購入物件の面積など、融資条件はいろいろ。自分はどのタイプが向いているのか慎重に見極めましょう。

上手な借り方&返し方の4か条

1 購入する物件は年収の5倍までがオススメ!

500万円の方は2,500万円、800万円の方は4,000万円を目安にしてください。頭金をたくさん用意できれば良いのですが、借りる額が多くなるほど、月々の返済額の負担が大きくなります。無理して購入しても、あとで生活費を圧迫しては、最悪の場合、手放すことにもなりかねません。あくまでも目安ですが、購入する際の参考にしてください。

2 金利は長期間固定のものを選ぶとグッド!

変動金利や3年・5年固定といったローン商品は、目先の返済額は少なくてすみますが、返済開始後に金利が上がると、数年後に返済負担が重くなってしまう場合があります。すべてを短期間の固定金利で借りるのは、金利上昇時には生活設計が不安定になってしまいます。最近は少しずつではありますが住宅ローン金利が上がってきていますので、できるだけ将来の返済額が変わらないように、金利の固定期間が長いものを選んだほうが賢明と言えます。

3 手数料・諸費用があまりかからない金融機関を選びましょう

ローンを借りるときには、保証料や団体信用生命保険(団信)の保険料など数十万円がかかります。また、繰上返済時には手数料もかかってきます。しかし、金融機関によってこれら諸費用や手数料の金額が異なってきますので、ローン支払い開始後に繰り上げ返済を頻繁にしていくことを考えている人は、なるべくこれらの諸費用がかからない金融機関を選ぶこともポイントです。

4 毎月の返済額は手取り月収の25%以内がベスト

住宅ローンの返済が収入の多くを占めると、日々の生活が苦しくなるのはもちろん、ライフスタイルの変化(出産、子どもの入学等)によって、支出が増えたときに返済ができなくなる恐れもあります。変動金利などでこれから住宅ローンを組む人は、金利が上昇した場合には、どれくらいの支払額になるのかということを事前にシミュレーションをしておくことをお勧めします。

また、マンションを購入する場合は、住宅ローン以外にも、修繕積立金、管理費、駐車場料金なども含めて考えておくことが大切です。

繰り上げ返済のススメ

住宅購入後、繰り上げ返済をする場合は、できれば早い時期に行う方がいいでしょう。月々の返済のうち、初めは元利部分の返済が多くを占めていて、元金部分はわずかです。繰り上げ返済は元金部分に充てられますので、それに対するより多くの利息分を払わなくてすむことになります。返済が進んでいけば、元金部分が増えていきますので、繰り上げ返済は早い時期がより効果的でしょう(元利均等返済の場合)。

また、会社勤めの方の場合は、できれば返済は定年までに終わらせるような繰り上げ返済の計画を立てましょう。定年後に収入がない状態でローンを払い続けるのは、金銭的にも精神的にも厳しいものとなります。退職金制度がある人の場合には、受け取る退職金を返済に充てる方法もありますが、当然ながら、その後の老後資金がそのぶん減ってしまいます。この先、雇用延長などで65歳まで働くことが可能となりますが、目標としては60歳までに完済しておきたいものです。

また、繰り上げ返済を行う際の注意点は、あくまでも資金に余裕ができたときに行うということです。無理な返済をして貯蓄を減らし、思わぬ出費に対応できなくなっては本末転倒になってしまいます。いざという時に対応できる資金は、手元に残しておきましょう。

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