ベビカムトップ
>
暮らし
>
子育てにいいおうち
>
安心・安全
> バルコニー・窓をチェック!

お部屋別に安全チェック!

バルコニー・窓

バルコニーや窓、階段などからの墜落

平成17年の人口動態統計によると、家庭内の不慮の転倒・転落事故による死亡者数は2,425人。バルコニーや窓や階段などから転落したり、転倒して多くの人が命を落としています。

子どもの場合は死亡率が低くても、事故率は高いという結果が出ていますので、死にいたらなくてもたくさんの事故が起こっていることがわかります。また、日常災害の種類別に見ると「ぶつかり」などは軽度な被害のみが多く、「中毒」や「溺水」の場合は逆に重度のものになっています。それに対し「墜落や転落」などは重度の被害から軽度の被害まで、どれも無視できない発生量となっています。

子どもは1歳すぎると歩きはじめ、走り、よじ登り、とびあがり、高い所からのぞきこんだりします。バルコニーやベランダや窓は、外の世界に通じる素敵な場所でもあり、危険ゾーンでもあります。

アドバイス 足場になるようなものは置かない

足場になるようなものは置かない

バルコニーやベランダ、窓の近くでの一人遊びや子ども達だけで遊ばせるのは避けましょう。手すりの前にきれいな花などを植えたプランターを置いておくと、踏みつけてよじ登ることは少ないようです。逆にバルコニーなどは踏み台となるような空箱や古新聞の束を置かないこと。エアコンの室外機も足場になりやすいので注意しましょう。くれぐれもバルコニーの整理整頓を。また、ふとんを干す場合は、ふとん止めなどを利用して、しっかり固定しておきます。同時に「登ったらいけませんよ」と注意しておくことも大切です。

安全対策1 手すりの高さは110cm以上に

手すりは墜落という生死にかかわる事故を防ぐための重要なものです。このため、各種の法規・基準類にも、その条件がかなり詳細に定められています。手すりの高さは床またはそれに準じる部分から測り、110cm以上とされています。

踊り場

●建築基準法施行令第126条
T1:1,100mm以上
●公営住宅建設基準第36条
T1:1,100mm以上、屋上は1,800mm以上
●ベターリビング〔手すりユニットの規格〕
T1:1,200mm以上(床仕上げ面から)1,100mm以上(足がかりから)

安全対策2 足がかりを作らない

1. よじ登れないようにするかよじ登っても落ちない手すり高に

手すり内側の65cm以下の高さに、子どもが足をかけて登るような部分がある場合は、できればそこから手すりの高さを85cm以上に。

足がかりを作らない

●建築基準法施行令第126条
T1:1,100mm以上
●公営住宅建設基準第36条
T1:1,100mm以上、屋上は1,800mm以上
●ベターリビング〔手すりユニットの規格〕
T1:1,200mm以上(床仕上げ面から)1,100mm以上(足がかりから)

横桟や模様の手すりは避ける

2. 横桟や模様の手すりは避ける

横桟式や模様式など、子どもの手指や足がかかり、よじ登る恐れのあるような形の手すりは避けます。そして、好奇心の旺盛な子どもにとっては、バルコニーはとても魅力的な場所でもありますので、子どもがバルコニーにいることが外からも見えるものが安心です。その点で、パンチングメタルはおすすめです。

安全対策3 階手すりのすき間は11cm以下に

階手すりのすき間は11cm以下に

「手すりユニットの規格」では手すりに設けられるすき間は基本的に11cm以下、特別な箇所は9cm以下となっています。11cm以下というのは子どもの頭が通らない寸法が基準になっています。しかし、子どもの頭が通らなくても体だけすり抜けてしまう恐れがあります。特に足からすべり込む可能性のあるすき間などは、その幅を9cm以下としたいものです。

階手すりのすき間は11cm以下に

●建築基準法施行令第126条
T1:1,100mm以上
●公営住宅建設基準第36条
T1:1,100mm以上、屋上は1,800mm以上
●ベターリビング〔手すりユニットの規格〕
T1:1,200mm以上(床仕上げ面から)1,100mm以上(足がかりから)

安全対策4 手すりの強度と形状

手すりの強度と形状

●ベターリビング〔手すりユニットの規格〕
廊下用:水平荷重300kg/m以上
バルコニー用:水平荷重150kg/m以上
窓用:水平荷重150kg/スパン以上)

安全対策5 窓にも手すり

窓にも手すり

墜落や転落を防ぐために、窓にも手すりをつけます。よじ登れないような高さや形、すき間などもバルコニーの手すり基準の例も考慮に入れながら、検討しておきましょう。

安全対策6 転落を防止するいろいろなサッシ

面格子をつける

1. 面格子をつける

転落を防止するために窓全体を面格子で被います。面格子は元来防犯用のもので2階の窓にはとりつけるものではありませんが、転落防止として2階の窓にとりつけることも有効であると言えます。

ジャロジーにする

2. ジャロジーにする

ジャロジー窓を採用すれば、子どもが手を出すことくらいしかできませんから、転落防止の効果があります。しかも、開閉や角度調節もハンドル操作ひとつでできますし採光や通風も十分確保できます。

縦すべり出し窓に

3. 縦すべり出し窓に

小さい窓には、縦すべり出し窓がよく利用されます。ただし縦すべり出し窓にも転落防止のために11cm以上のものが通らないように設計されているものがありますので、そのようなものを選びましょう。

安全対策7 フラワーボックスなどで落下物防止

フラワーボックスなどで落下物防止

2階の窓台に置かれたものが落ちて事故につながることもありえます。高いところにある窓については物の落下を考えて、手すりやフラワーボックスでガードしましょう。

安全対策8 家具の配置に配慮

家具の配置に配慮

窓台の高さに合わせて家具を置き、直接小さな子どもが窓に手を触れられないようにしましょう。さらにソファやベッドなど登りやすい家具を窓の近くに置かない配慮もしましょう。

powerd by babycome
  • ミサワからのプレゼント
  • ミッフィーの子育てにいいおうち
  • JUST PLUS
  • ホームコモンズ設計

お気に入り