生後1か月まで(せいごいっかげつまで)

体温の変化には十分注意して

 新生児は体温調節が未熟なため、外気温の影響を受けやすく、すぐに体温が上下します。発熱だけでなく低体温にも注意し、体温に異常がみられたらすぐに受診するようにしましょう。
 またお母さんからもらった免疫も完全ではなく、新生児でも感染症にかかることはあります。
 外界との接触に注意し、家族も感染予防を心がけましょう。

見つかりやすい体のトラブル


 病気や異常の多くは健診でみつかります。生まれつきのものが多く、尿道下裂、停留睾丸、全身の各部位の形態異常、先天性心疾患、胆道閉鎖症や肥厚性幽門狭窄症などの消化器疾患、小頭症、水頭症などがあります。

この時期に気になること


授乳後によく吐くのは?


授乳直後に吐くのは、赤ちゃんにはよくあることです


 赤ちゃんの胃は、とっくりのような形をしていて、ちょっとしたことですぐに逆流してしまいます。少量をたびたび吐く子でも、苦しそうでなく、きげんもよければ気にしないこと。成長につれてだんだん吐かなくなります。ただし吐いたものが緑色だったり血液が混じっていたら、吐いたものを持参して、小児科を受診します。
 また、生後3〜4週間ころから、授乳のたびに噴水のように吐くようなら肥厚性幽門狭窄症(「肥厚性幽門狭窄症(幽門狭窄症)」)の可能性があります。

母親がかぜのときの授乳は?


母乳で、かぜは感染しません


図「無題」
 母乳を介して、かぜのウイルスは感染しません。感染するとしたらお母さんがせきやくしゃみをしたときの飛沫感染です。かぜをひいたからと、授乳をやめることはありません。うがいや手洗いを十分に行い、まずは体を休めて早く治すように努めましょう。
 また、お母さんもかぜ薬程度なら飲んでもかまいませんが、くわしくはかかりつけの医師に相談しましょう。

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