35歳以上の初産を高齢出産といいます
「高齢出産」というのは、産婦人科で使う「高年初産婦」という用語から派生したことばです。日本では1992年から、35歳以上の初産の女性を「高年初産婦」(高齢出産)というようになりました。
年齢で区別するのは、年齢が高くなるほど、
しかし、実際は35歳以上で無事に出産している人もたくさんいます。年齢が高くなれば、母親に精神的、経済的な余裕がでてきて、妊娠や出産、育児にゆとりをもってのぞめるというメリットもあります。
もちろん無理をすれば、切迫早産やむくみもでやすくなります。規則正しい食事と十分な休息、適度な運動がたいせつです。肥満にも注意しましょう。
なお高齢出産は、ダウン症の子どもが生まれる確率が高くなるため、出生前診断を受ける人もいます。その代表が羊水検査です。おなかから卵膜に注射針を刺して羊水を取り、染色体異常などを調べますが、羊水検査を行うことで流産する危険が数%あります。検査時期は妊娠15~18週ごろで、入院して行います。
働く女性の妊娠には夫や家族の協力が不可欠
妊娠するとからだに大きな負担がかかります。とくに働いている妊婦さんは通勤や仕事の疲れによるストレスが加わってトラブルが起きやすく、専業主婦の場合より、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)や流・早産、貧血になりやすいと考えられます。
こうしたトラブルを避けるために、妊娠したら、まず会社の上司にできるだけ早く報告をして、職場の理解を得るようにしましょう。
また、仕事をがんばりすぎないで、からだの調子が悪いときは、おなかの赤ちゃんが悲鳴をあげていると思ってください。赤ちゃんの代わりはいません。自分にとって、いまなにがいちばんたいせつかを考えましょう。
家族の協力も不可欠。つわりで具合の悪いとき、動くのがつらいときに、仕事と家事を両立させるのは大変です。家族に家事を手伝ってもらうなどして、できるだけからだに負担のかからない生活を心がけましょう。なお、一定の勤務上の条件を満たす妊婦さんは、法律で、つぎのことが保障されています。
●勤務中に妊婦健診の時間がとれる。
●通勤時間をずらしたり、職場の変更を求めることができる。
●産前(最低)6週間(多胎の場合は14週間)、産後8週間の産休がとれる。
●母親または父親は最長で子どもが満1歳になる前日まで育児休暇がとれる。
出産後、勤務時間を短縮できたり、育児時間をとるなどもできます。
こうした制度をじょうずに利用すれば、働きながらでもマタニティライフを快適に過ごすことができます。
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