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女性に多い病気 妊娠するための準備

この記事を監修したのは…

堀口 雅子先生

元虎の門病院産婦人科医長、
元主婦会館クリニック医師

堀口雅子先生写真

元虎の門病院産婦人科医長、現在、女性成人病クリニック副院長の傍ら、産婦人科医の経験を生かし、女性の心とからだの悩みにより添いながら活動している。著書に、夫の堀口貞夫さん(愛育病院元院長)との共著『夫婦で読むセックスの本』(N H K出版生活人新書)がある。

2009.9更新

婦人科と仲良くなろう

婦人科は女性特有のからだについて診察や相談、治療ができる身近な存在にも関わらず、内診の恥ずかしさを理由に抵抗感を持つ女性が多いものです。女性がかかりやすい婦人科系の病気は、初期の段階ではあまり自覚症状を感じないことがあります。「月経痛がひどい」、「いつもと何となく違う…」などちょっと気になるからだの変化を感じた場合は、婦人科の門を叩いてみましょう。

去年までは問題がなくても、次の年の保証はありません。かかりつけの婦人科を持ち、問題がなくとも定期的に診察を受けることがおすすめします。

女性に多い子宮の病気

〇子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)

子宮の筋肉にできる良性の腫瘍。30歳以上の女性に多く、女性がなりやすい病気のひとつです。腫瘍ができた場所や数、大きさによっては妊娠しにくい原因にも。月経痛がひどくなったり、月経の際の出血が増えたりしますが、それ以外あまり自覚症状が現れないのが特徴です。

〇子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)

本来、子宮の内側にしかない組織がそれ以外の場所に増殖する病気です。病状が進行するとひどい月経痛や月経時以外の腹痛が起こったりします。子宮内膜症は卵巣にできやすく、卵巣の中にできた子宮内膜症をチョコレート嚢腫または卵巣嚢胞(らんそうのうほう)といいます。子宮内膜症は、不妊の原因になることも。

〇子宮がん(しきゅうがん)

子宮ガンには、子宮の入口付近にできる「子宮頸ガン(しきゅけいがん)」と、子宮の内部にできる「子宮体ガン(しきゅうたいがん)」の2種類があります。

妊娠中に子宮頸ガンが見つかった場合、初期であれば病巣部分をレーザーで焼くなどの処置をして妊娠を継続させることができますが、進行しているガンは妊娠の継続を中止しなければならなくなる可能性もあります。

子宮体ガンは若い女性よりむしろ女性更年期以降の女性に多いガンです。発見された場合、子宮全摘出になってしまいます。

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