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もしかして不妊? 妊娠したいと思ったら

この記事を監修したのは…

河合 蘭さん

河合 蘭さん

3人の子を育てながら、出産を専門に雑誌・単行本・イベント・ラジオなどで活躍するジャーナリスト。
2016年、著作『出生前診断 出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新聞出版)で…

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2015.8更新

不妊の定義

「避妊さえしなければ、すぐに子どもを授かると思っていたのになかなか妊娠しない…もしかして私は不妊症なのでは?」と思う方も多いでしょう。実は不妊症とは、一定期間妊娠しないことそのものを指します。避妊をしないで定期的にセックスをしているカップルのうち約8割が1年のうちに妊娠しています。そこで多くの国では、「妊娠を望んでいるカップルが避妊をしないでセックスをしているのに1年以上にわたって妊娠しない状態」を不妊と定義しています。

不妊の原因は?

不妊というと妊娠出産をする女性側の問題というイメージを持たれる方も多いと思いますが、不妊の原因は男女半々の割合で見つかります。もちろんカップルの両方に不妊の原因がある場合もあります。

女性側不妊の主な原因
  • 排卵障害:ホルモンの分泌不全のため、卵子が育たず排卵ができない、また排卵しても卵子が未成熟である。
  • 卵管の詰まり:卵巣から排卵された卵子が受精し子宮に至る通路である卵管に詰まりがある。
  • 着床の問題:受精はできたが子宮内膜に着床することができない。子宮筋腫や子宮内膜症などの子宮の病気や、子宮内膜を維持するためのホルモン分泌をする黄体の機能の異常が原因。
  • 頸管の問題:子宮の入り口にあたる子宮頸管のトラブルで、精子が子宮頸管を通ることができないため受精することができない。
  • 卵子の老化:今では、女性の不妊の原因でいちばん多い。加齢によって卵子が妊娠しにくい状態になっている。
男性側不妊の主な原因
  • 精液の量が少ない、数が少ない
  • 精子の運動能力が低い
  • 精子の奇形
  • 無精子症(精子がいない)

これ以外には、性交障害やセックスレス、精神的なストレスなども不妊と原因になります。 昔であれば妊娠をあきらめなければならなかったカップルも、不妊研究の進歩により妊娠の可能性が広がってきました。不妊治療は受診してすぐできるものではなく、まず検査をすることからはじまります。不妊原因の検査を希望する場合は、できるだけ専門クリニックか専門外来にかかりましょう。つけていれば基礎体温表を持参しますが、なくてもかまいません。

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