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妊娠・出産とライフプラン 妊娠・出産のタイミング

この記事を監修したのは…

河合 蘭さん

河合 蘭さん

3人の子を育てながら、出産を専門に雑誌・単行本・イベント・ラジオなどで活躍するジャーナリスト。
2016年、著作『出生前診断 出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』(朝日新聞出版)で…

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2015.8更新

機会をのがす理由

30歳で子どもがいない女性が、いま半数を超えています。「いつか赤ちゃんがほしい」と思っていても、「今の生活を変えたくない」「仕事を中断できない、職場の産んだ人に対する目が冷たい」「経済的に不安」「親になる自信がない」など、妊娠出産を先送りにする理由があふれています。

いつまで産める?

ではいつまで妊娠できるのでしょうか? 「卵子は老化する?」の項にもあるように、妊娠率は30代半ば頃から低下していきます。40歳近くになるとそれは加速し、個人差はあるものの、ゆるやかに妊娠のタイムリミットを迎えます。

高齢の場合、流産の確率も上がります。そして産後の子育ても、子どもとからだを使った遊びをするのが大変になってきます。 このように、年齢とともに増加する妊娠出産子育てのリスクをよく認識したうえで、早めに、パートナーと子どもをもつことについて話し合う機会をもっておきましょう。

妊娠を迷っている方へ

いろいろな方の出産・育児を見ていると、妊娠前に感じていた不安や悩みはたいていなんとかなっているものです。「子どもが好きではない」と言っていた人も、妊娠出産の際に分泌される女性ホルモンの影響か、子どもがかわいくて仕方がないと言うようになったり。仕事のブランクを気にしていた人も、思うようにならない子どもとの時間を過ごすことが、逆にいい経験になったと言うことも多いようです。 ベビカムの2009年の調査でも、子育てが結果的に生活や仕事にプラスになっていると答えた方が8割以上にものぼりました。

あれこれと心配ごとはありますが、妊娠とともに変化していくからだが、自然と妊娠出産をゆったりと受け入れる心境へと導いてくれるので、迷っている方は、そんなからだの力を信じてみてはどうでしょう。

「子育てする自信がない」という不安もよく聞きますが、最初から自信のある人なんていません。胎動を感じ、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしたり、泣かれたり、甘えられたりするなかで、子どもがあなたを親にしていってくれるのです。「親になる自信ができた」から子育てをするのではなく、女性は子どもといっしょに成長して「親」になっていくのです。

また、日本の妊娠育児に関する公的な支援や環境は、まだまだ不十分なものですが、それを理由にあなたが妊娠を先延ばしにしたり、あきらめたりするのはもったいないことです。環境の改善を待っているうちに妊娠できない時期を迎えることになったとしても、誰のせいにもできません。

女性が妊娠できる時間は限られていることを知り、妊娠、出産についてまずはパートナーとよく話してみましょう。

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