予防する病気
インフルエンザ(「インフルエンザ」)を予防します。インフルエンザは、インフルエンザウイルスの飛沫感染によって起こる病気です。高熱が4〜5日続き、鼻みず、せき、頭痛、関節や筋肉の痛み、下痢などの症状がみられます。合併症が重く、気管支炎(「急性気管支炎」)、肺炎(「肺炎」)、とくにウイルスが脳に侵入して発病する脳炎・脳症(「急性脳炎」「急性脳症」)はもっとも重く、ここ数年、乳幼児が年間約200人発症しています。
ワクチンの種類
不活化ワクチンの皮下注射を上腕にします。
理想の接種年齢
生後6か月から13歳未満は、毎年2回、1〜4週間間隔で2回接種します。受けたい人が個別に接種します。
ワクチンの効果は、接種後2週間以降に現れます。インフルエンザの流行期は11月下旬〜3月。1回めの予防接種は11月の初旬ごろに、2回めは12月に受けておくと安心です。とくに、保育園児や受験生は受けておきましょう。
13歳以上の人では、1回接種が原則です。
副反応
接種のあとがはれたり、まれに発熱や頭痛がみられることがあります。
こんなことが気がかり
卵アレルギーだと受けられない?
インフルエンザワクチンには、ニワトリの卵が使われています。卵を食べることを医師から禁止されていたり、卵を食べたあとに呼吸困難を起こすような、はげしいアレルギー症状(「食物アレルギー」)を経験したことがある子どもは接種できません。卵を食べたあとに湿疹がでる程度では、接種できることもあります。事前に主治医と相談します。
なぜ毎年接種する必要があるの?
インフルエンザウイルスには、タイプの異なるウイルスが何種類もあります。これらのウイルスは突然変異を起こしやすく、同じ型のウイルスでも年によって性質を大きくかえてしまいます。そのため毎年、ウイルスに合ったワクチンを接種する必要があるのです。
流行するウイルスの予測がはずれたら予防接種は効果がない?
インフルエンザのワクチンは、その年にはやりそうなウイルスを予測してつくられます。最近では、ウイルスの監視システムの進歩により、的確な予測ができるようになってきました。
インフルエンザワクチンには、3種類のウイルスに対するワクチンが含まれています。そのため、たとえ予測がはずれても、同じインフルエンザウイルスの仲間なので、かかったとしても、症状が軽くてすみます。
表「予防接種のワクチンのタイプと間隔」表「予防接種のスケジュール表」
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。