どんな病気?
インフルエンザウイルスに感染して起こる、重いかぜです。発熱や悪寒などの症状がふつうのかぜより強くでるのが特徴です。症状
おもに咽頭、結膜、鼻腔などの粘膜に炎症を起こします。もっとも多い症状は発熱と悪寒で、ふつうのかぜより強くでます。潜伏期間は1〜3日です。ほかにせき、頭痛、のどの痛み、疲労感、鼻みず、関節痛、下痢などの症状をともないます。筋肉の炎症を起こし、足の痛みを訴える子もいます。
一般的に、ほとんどの発熱は2〜4日でおさまります。ウイルスの型によっては2〜3日めにいったん下がり、その後、再び発熱することもあります。熱が下がっても、しばらく、せきやたんが続くことが多いのですが、これは、気道の粘膜の機能が回復するのに時間がかかるためです。
原因
インフルエンザウイルス(おもにA型とB型)に感染して起こります。冬のはじめから春先にかけて流行することから、流行性感冒とも呼ばれます。
インフルエンザウイルスに感染すると、気道の粘膜細胞がおかされて、細菌に感染しやすくなるため、中耳炎(「中耳炎」)、副鼻腔炎(「副鼻腔炎(蓄膿症)」)、肺炎(「肺炎」)などにかかりやすくなるのが特徴です。
ごくまれに脳症、脳炎を合併することがありますが原因は不明です。
また、2009年に世界的に流行した新しい型のインフルエンザ(A/H1N1型)のように、今後もこれまでとは異なるタイプのインフルエンザが発生することも考えられます。
治療
必要に応じてオセルタミビル、ザナミビルなどの抗インフルエンザウイルス剤が使われます。発症後48時間以内に服用しはじめれば経過の短縮や中耳炎などの合併症の抑制にも効果があるという治療報告もあります。
また熱に対しては解熱鎮痛剤が、さらに、肺炎などの二次感染予防のため抗生物質が使われる場合もあります。
家庭でのケア
脱水症状を防ぐため、十分に水分を補給し、安静にすることが大事です。衣服や湿度を調節するなど、そのほかの手当ては、かぜ症候群(「かぜ症候群」)と同じです。
熱が3〜4日たっても下がらず、せきやたんがひどくなるようなときは、早めに受診します。熱が下がっても、2、3日はウイルスが排泄されていることもあるので、ほかへの感染を予防する意味からも十分な休養が大切です。
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