どんな病気?
鼻の奥に面したアデノイドが肥大すると空気の通過障害を起こしたり、鼻汁がスムーズに排出できなくなります。
症状
鼻づまり、口呼吸、いびき、鼻声などがみられます。アデノイドにより、鼻腔が後方から圧迫されるため、鼻づまり、鼻声がみられます。
また、鼻汁の流れがさまたげられるために慢性副鼻腔炎(「副鼻腔炎(蓄膿症)」)の原因にもなります。耳管が圧迫されるために滲出性中耳炎(「滲出性中耳炎」)の誘引になることもあります。
鼻閉による口呼吸のためや直接冷たい空気を吸い込み、しばしば夜間に強いせきがみられます。また、いびきの原因となり、呼吸がしにくくなることもあります。乳児では、ミルクが飲めなくなることもあります。
まれに、眠っているときに突然呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群(「睡眠時無呼吸症候群」)が起こることもあります。
原因
アデノイドは5~6歳ころに生理的肥大のピークを迎え、以後は自然に小さくなり、12歳以後にはほとんど消失します。問題になるようなアデノイド肥大は体質的なものですが、一部は感染による炎症が関係しています。
治療
アデノイドが炎症によって、一時的にはれている場合は、炎症をおさえる薬を飲ませたり、血管を収縮させる作用のある点鼻薬などによる治療も行われます。
症状が軽く、日常生活にとくに支障がなければ、かぜなどで症状が悪化したときのみ治療を受けて、アデノイドが自然に小さくなるのを待つのがよいでしょう。ただ、呼吸困難がひどかったり、睡眠時無呼吸症候群がみられるようなときには、アデノイドの切除手術も検討します。
しかし、この場合も、小学校入学以後は、自然に軽快していくため、絶対に手術が必要というわけではありません。手術については、手術後の有効性を示すデータが少ないこと、また手術のリスクもあることから、医師とよく相談してください。
家庭でのケア
かぜのときは症状が悪化しやすく、急性中耳炎(「急性中耳炎」)も合併しやすいため、症状がひどいときには、医師の診察を受けてください。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。