生活習慣や心の問題を含めた健診
鼠径ヘルニア(「鼠径ヘルニア」)、包茎(「包茎」)など、就学前に治しておきたい病気をチェックして、できるだけ治療しておくように指導します。肥満ややせすぎが顕著な場合は、病的なものかどうかを見きわめ、生活習慣に問題があるようなら適切な生活・栄養指導を行います。
また、将来的に不登校(「不登校」)や非社会的行動を起こす子どもは、この時期に危険信号をだしていることがあります。入学前健診はこうした心の問題を含めた健診になります。
医師がみるポイント
全身状態などをチェック
身長・体重・頭囲・胸囲のふえ方、心音、肺の音、呼吸状態、おなかや性器の異常、歯の生え具合、聴力、視力、斜視、皮膚の状態などをみます。
話しかけに対する反応をみる
診察室での医師、母子の会話から、精神遅滞(「精神遅滞(知的障害)」)、小児期発症流暢症(吃音)(「小児期発症流暢症(吃音)」)、言葉の遅れ(「言語症」)、発音に異常がないかをチェックします。また、家庭や幼稚園でのようすを聞き、学習症(「学習症」)や自閉症(「自閉症」)の兆候がないかどうかもチェックします。問題があれば専門機関での受診をすすめます。
肥満をみる

偏食や食生活の乱れによる肥満(「小児肥満症」)は、糖尿病や脂質異常症(高脂血症)などといった若年性の生活習慣病の引き金になります。問診をして食生活に問題があると判断された場合は、保護者に適切な栄養指導を行い、食生活の改善に努めます。
低身長をみる
低身長(「成長ホルモン分泌不全性低身長症」)と認められれば、成長ホルモン剤の投与の検討も含めて、専門機関での受診をすすめます。
夜尿などの排泄習慣をチェックする
夜尿(「夜尿・遺尿」)は成長とともになくなりますが、この時期に、まだ夜尿がある子どもには、昼間の塩分や水分の摂取量をコントロールします。また、あせらない、しからない、夜中に起こさないなど、子どもに精神的プレッシャーをかけないように指導します。
頻尿やおもらしがある場合は、病的な原因があるかどうかをチェックして、場合によっては、精密検査をすすめることもあります。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。
掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。