鼠径ヘルニア(そけいへるにあ)

どんな病気?


恥骨と腰骨の鼠径靭帯の上部で、腹腔内の臓器が、腹膜鞘状突起(ヘルニア嚢)内に飛び出したものです。

症状


股のつけ根(鼠径部)にやわらかくて痛みのない腫瘤のようなものがあります。男児に多く、陰嚢内に突出する場合もあります。飛び出るのは小腸です。女児の場合はかたい卵巣がふれることがあります。子どもの患者の10%では両側にみられます。飛び出した臓器は手で押すともとにもどります。まれにもどらなくなって嵌頓を起こすことがあります。この場合は、ふきげんで、ぐったりし、嘔吐したりします。放置すると、血行障害を起こし、嵌頓部分が壊死する危険性があります。

原因


胎児のときに閉じるべき腹膜鞘状突起が開いたままなのが原因です。

治療


発見したらなるべく早く手術を受けます。手術はヘルニア部分を縛るだけの簡単なもので、2~3か月の乳児でも受けられます。

家庭でのケア


ヘルニア部位を痛がって、もとにもどらなくなったら、嵌頓が疑われるので、ただちに受診しましょう。
図「鼠径ヘルニア」

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