ストレスがさまざまな体の異常を起こします
塾通いや学校、友人関係、親子関係など、現代の子どもを取り巻く環境は、とかくストレスがかかることが多く、これらの蓄積が、体のあらゆるところにさまざまな症状として現れます。しかも、心が原因のトラブルの多くが、病院で検査を受けても、異常がないと診断されてしまいます。
多くは原因不明。児童精神科や心療内科などの専門医の診断を
図「無題」
ストレスから現れる症状は、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐、頻尿、めまい、難聴、皮膚炎などから心因性視力障害までと幅広く、子どもによって現れる場所がちがいます。
とくに原因が思いあたらずに、こうした症状が長く続くようなら、親が早く気づいてあげて、心の問題(「心の病気」)まで相談できる児童精神科や小児科、心療内科を受診して、早く原因を解明し、解決してあげることです。
子どもが発するSOSに、立ち止まり、考えてあげること。そこから解決の糸口がみつかるはずです。
「仮病を使っている」などと思い、ストレスの原因となることをさらに押しつけてしまっては、子どもは逃げ場を失い、症状は進行するばかりです。
ストレスがかかりやすく、心も不安定な思春期はとくに注意を
こうした症状は、テストや受験など、学校生活のなかでの競争がはげしくなる小学校高学年から中学生にかけての、思春期の子どもたちにでやすくなります。
しかも、親との会話が少なくなる時期のため気づきにくく、ときに子どもがひとりで悩んでいることもあります。
また、体の自覚症状として現れるほかに、不登校(「不登校」)やひきこもり、社交不安症、女子の場合は神経性やせ症や神経性過食症(「思春期に多い食行動障害(摂食障害)」)という形で現れることもあります。
いずれにしても早めに専門家に相談し、アドバイスや必要に応じて治療を受けるようにします。
周囲の対応は慎重に。子どもが訴えをいいやすい雰囲気をつくるように
子どもの心はデリケートなものです。ちょっとした親の言葉にも傷ついてしまうものですが、さまざまな症状をかかえて苦しんでいる子どもをみると、心配のあまり、親はつい「どうして?」「なぜなの?」と原因を追求したくなります。しかし、それがかえってストレスを増幅させてしまいます。
大切なことは、できるだけふつうの態度で接するようにして、子どもが訴えをいいやすい家庭内の雰囲気をつくることです。子どものほうから自発的に訴えてきたら受け止めてあげましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。