心身症(しんしんしょう)

どんな病気?


体の病気によるものでなく、ストレスが原因で起こる腹痛、嘔吐、頭痛などの身体的症状を示す状態をいいます。

症状


生後6か月~4、5歳の子どもでは、泣き入りひきつけ(「憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)」)がみられます。
 それより大きな子どもでは、身体的な病気がみつからないのに、月に3回以上、3か月以上にわたって、腹痛、吐きけ、嘔吐、頭痛などが生じ、登園・登校ができません。いかなくてもよいとなると、自然に症状がおさまります。
 親には仮病のようにみえますが、子どもは実際に苦しんでいます。

原因


強いストレスと緊張が原因です。泣き入りひきつけは、育児に慣れない親の神経過敏や子ども嫌いが原因になることがあります。
 腹痛、嘔吐などの身体症状は、両親の不和、支配的な親の態度、自分が愛されていないのではないかという不安が原因になります。また、友だちや教師との関係がうまくいかず、集団生活で緊張をしいられるなど、いろいろな原因が考えられます(「支配的な親」)。

治療


ストレスのもとになる生活環境や親の育児のあり方などを調整します。
 さらに、子どもが自分を肯定的に受け止める方法や、人間関係の対処法などを教えます。身体症状や不安が強いときは、抗不安薬や抗うつ薬などの薬を使います。

家庭でのケア


子どもの心の背景を考えることです。ほかの子どもと比較せず、いい子、悪い子の価値観をもたずに、子どもを見守ります。
 なにが正しいかではなく、どうしたら子どもが幸せでいられるかを第一に考え、しかるよりはほめるという行為を大切にします。ときには、子どもを膝の上に抱いたり、抱きしめたり、親の愛情をダイレクトに伝えます。

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