言語症(げんごしょう)

どんな病気?

知的発達の遅れがないのに、時期がきても、話さない、話を理解できないなど、言葉が遅れる状態をいいます。

症状


症状は3つのタイプにわかれます。1つは、年齢相応に人の話は理解できるのに、話す能力が遅れています。一般に意味のある言葉がでてくる1〜2歳になっても、言葉を口にしないことから気がつきます。しかし、親がいうことは理解していて、「新聞をとって」などといえば、新聞を持ってくるなど、応じることができます。
 2つめは、言葉を話す時期になっても、言葉の発達が遅れており、人の話を理解できません。テレビなどには反応し、耳は聞こえています。
 3つめは、言葉を正しく発音できなかったり、区別できない場合です。言葉を覚えたての幼児の場合には、よくみられることで問題はありませんが、学童期になっても、サ行がタ行に置きかわって「ササノハ」が「タタノハ」になったり、音が省略されて「ハサミ」が「サミ」、子音が省力されて「ミドリ」が「イドリ」、あるいは「ナワトビ」が「ワナトビ」、音が歪曲して、「オサシミ」が「オシャシミ」になるようなときは、保健所などに相談して、専門医を紹介してもらいましょう。

原因


脳に微細な障害がある、脳の成熟が遅れているなどが原因と考えられ、親子関係も影響しています。

治療


時期がきても言葉がでてこないようなときは、専門医を受診し、まず聴力障害がないか、発声器官に障害がないかをチェックします。親のいうことを理解している場合は、3〜4歳ころになって、急に豊富な語彙で話しはじめる子どももいます。親の話も理解できない、学齢期になっても話す能力の遅れが目立つというときは、自閉症(「自閉症」)などほかの病気が疑われます。
 言葉の発音は集団生活をするうちに自然に修正されていきますが、聞きとりにくい話し方をするときは、保健所や小児科に相談し、言語療法士を紹介してもらいましょう。

家庭でのケア


子どもの理解しやすい言葉で話し、発音などはいい直させたり、むりに矯正しないようにします。

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