肥満・やせ体質などがはっきりする
1歳6か月健診で発見されなかった軽度の発達の遅れや視聴覚障害などがみつかった場合、将来的に持続する可能性が高いため適切な対策を施します。また、3歳になると、肥満ややせているなどの個人差が大きくなります。場合によっては、保護者に養育上の指導が必要になってきます。
医師がみるポイント
全身状態などをみる
身長・体重・頭囲・胸囲のふえ方、心音、肺の音、呼吸状態、大泉門が閉じているか、おなかの異常、歯の生え具合、聴力、視力、斜視、皮膚の状態などをみます。ぜんそく(「小児ぜんそく(気管支ぜんそく)」)の有無、低身長(「成長ホルモン分泌不全性低身長症」)、肥満(「小児肥満症」)、背骨が曲がっていないかどうか、尿検査をして腎疾患や小児糖尿病(「小児糖尿病」)を調べることもあります。
受診時のようすをみる
たいていの子どもは診察に協力的になりますが、診察前から強く泣きわめいたり、逆にほとんど反応を示さない子どもがいます。そのほとんどが性格的な理由や病院での痛かった経験によるものですが、なかには精神遅滞(「精神遅滞(知的障害)」)がひそんでいることがあります。
話しかけに対する反応をみる
名前や年齢を聞いたり「きょうはだれときたの?」「これは何色?」など、具体的に答えられることや比較できる内容を聞いて、精神発達のようすや視力、聴力をチェックします。
ケンケンでバランスをみる
3歳になるとバランスをとる運動が可能になるため、歩行のようすをみたあとで、ケンケンをさせたり30cmぐらいの段差から飛び降りる運動をさせます。
図「ケンケンでバランスをみる」
ケンケンをさせ、バランスをみる。
性器の異常をみる
停留睾丸(「停留睾丸(停留精巣)」)があった子どもは陰嚢の中に睾丸が確認できるかどうか、また、鼠径ヘルニア(「鼠径ヘルニア」)や真性包茎(「包茎」)の有無をチェックします。
のどや皮膚の状態をみる
扁桃腺が大きくないか(「アデノイド肥大(咽頭扁桃肥大)」)、アトピー性皮膚炎(「アトピー性皮膚炎(皮膚)」)がないかどうかをみます。異常があれば日常生活での指導や、今後の治療方針について相談します。
小さなものがつまめるか
大豆くらいの大きさの粒を指先で器用につまめるかをテストして、神経の発達を観察します。つまめなければ精神発達の異常が疑われます。
視力・聴力検査
3歳になると正式な視力・聴力検査が可能になります。視力・聴力検査は、アンケート方式で答える方法、保健所で眼科と耳鼻科医が健診する方法、近くの眼科や耳鼻科にいき健診を受ける方法があります。自治体の指示のもとでかならず受けるようにしましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。