どんな病気?
なんらかの理由で気管支の筋肉が収縮してせまくなるうえ、気管支内にたんなどの分泌物がふえてつまり、呼吸がしにくくなります。アレルギー体質が原因です。
症状
気管支がせまくなり、気管内に分泌物もふえるため、軽い場合は、せきではじまり、ヒューヒュー、ゼーゼーと息苦しそうな呼吸(喘鳴)をします。中程度の場合は、呼吸がさらに速くなります。寝ているのが苦しく、すわって肩で息をするようになります。乳児では泣き声が短くなり、授乳がむずかしくなります。重症の場合は安静にしていても呼吸が困難で、前かがみになり、口をきくのもつらく、ひとりではトイレや洗面にいけなくなります。チアノーゼを起こすこともあります(「チアノーゼ」)。
ぜんそくの呼吸困難は、軽い場合、吸うのは比較的らくで、吐くときが苦しいというのが特徴です。重症になると、吐くのも吸うのも苦しく、肩で息をしたり、息を吸い込むたびに、おなかをむりやりへこませ、体全体を使わないと空気が吸えなくなります。発作は、夜間や早朝に強くなります。
気管支がせまくなるのは一時的におさまりますが、一度発作が起こると気管支が過敏になっているため、少しの刺激でまたせまくなり、発作が起こりやすいので注意が必要です(「気管支ぜんそく」)。
原因
アレルゲン(アレルギーの原因物質)となるほこり、ダニ、かび、花粉、大気汚染、ペットの毛、タバコの煙、天候の変化などに対して、気管支が過敏に反応するために起こります。かぜなどのウイルス感染をきっかけに発作が起こることが多く、かぜをひいているときにアレルゲンを吸ったり、疲れたりすると起こりやすくなります。
治療
発作をおさえるには、気管支を広げる気管支拡張剤を使います。
発作予防は、アレルゲンがわかっている場合は、それを遠ざけること、減らすことが基本になります。また、抗アレルギー剤を用います(「血液を調べる」)。
家庭でのケア
発作が起こったら、体を横にするより、上体を起こしたほうが息がしやすいので、服をゆるめて上体を起こし、背中をさすったり軽くたたき、冷たい水を飲ませます。このとき、ゆっくり腹式呼吸をさせると、だんだんらくになります。寝かせるときも、ふとんの頭のほうを高くし、上体を起こして、寄りかからせます。赤ちゃんはたて抱きにします。成長するにつれて発作は減る傾向があります。
ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。
掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。