11~12か月(じゅういちからじゅうにかげつ)

家庭の事故対策は万全に


 卒乳をするかどうか、悩むお母さんもいますが、離乳食が十分に食べられて、授乳回数が多くなければ、むりに卒乳する必要はありません。
 早い子はひとり歩きができるなど、運動能力の発達にともない行動範囲が広がります。タバコを食べる、洗剤を飲む、階段から転落するなど思いもよらない事故が起きやすくなります。家庭での事故対策は万全にしましょう。

見つかりやすい体のトラブル


 1歳を1つの区切りとして1年をふり返り、便秘傾向、かぜをひくとゼーゼーいいやすい、皮膚が弱いなど、子どもの個性を理解する機会にしたいものです。発熱するとひきつける子どももいます。わからないことや不安は、医師に聞いて解決し、これからの生活習慣を育てる参考にしましょう。

この時期に気になること


味噌汁やスープをいやがり果汁ばかりを飲む


果汁のとりすぎは肥満の原因。ほかの食品で糖分をコントロールして


図「無題」
 たとえば、コップ1杯のオレンジジュースなら、オレンジ約1~2個分を食べたことと同じになります。果物には果糖と呼ばれる糖分が多く含まれますから、毎食果汁を飲めば、カロリーをとりすぎ、食欲はわかず、肥満にもなりやすくなります。
 とはいっても好きな果汁をすぐにやめさせることもありません。おやつをひかえるなどして、糖分の摂取をおさえるようにくふうします。
 また、スープなどはいずれ飲むようになるので、いまの時点で味噌汁やスープを飲ませることにやっきになる必要はありません。気長に見守ります。

伝い歩きをしない


歩けるようになるのは、10か月ごろから1歳6か月ぐらいのあいだです


 歩きはじめの時期は、かなり個人差がありますから、この時期に伝い歩きをしないからと、すぐに発達の遅れを考えるのは早すぎます。
 運動機能に明らかな遅れがあれば、これまでの定期健診でみつかっているはずです。しばらくじっくりようすを見守るようにしましょう。
 とはいっても、わが子よりも月齢の低い赤ちゃんが歩いたという話を聞くと、あせったり、つい心配になったりしますが、むりに歩かせるようなことはしないで、いままでどおり、ハイハイを十分させるほうが大切です。

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