のどをつまらせ、いまにも窒息しそうなようすのとき
突然せき込んだり、ゼーゼーいったり、顔が青白くなったりすることがあれば、なにかをのどにつまらせて、呼吸ができなくなっていることが考えられます。
・意識があり、自分でせきがだせればせきを続けさせます。
図「のどに異物がつまった①」
自分でせきをして吐き出すことができれば、力強くせきを続けさせます。同時に救急車を呼びます。
・乳児(1歳くらいまで)の場合は、背部叩打法
図「背部叩打法」
1歳ぐらいまでの乳児では、顔を下に向け、前腕の上にうつぶせになるようにのせます。頭が胸より低くなるように斜めに抱き、手のひらで力強く肩甲骨のあいだを5回ほどたたきます。
・年長児以降の場合は、ハイムリック法
図「ハイムリック法」
子どもの背後にまわり、前でこぶしをつくり、親指側を胃部(へそのやや上)におきます。もう一方の手でそのこぶしをつかみ、上方にいっきに強く引き上げます。これを4~5回くり返します。
ヒューヒューと苦しそうだが、なんとか呼吸をしているとき
・そのままただちに病院へ運びます。
異物が気道をふさいではいるけれど、完全な気道閉塞にいたっていない場合、かろうじて呼吸はできます。背中をたたいたり、ゆすったりせずにただちに設備のととのった病院へ運びます。
図「のどに異物がつまった②」
いつ異物が動いて完全に気道をふさぐかもしれません。できるだけ急いで医療機関にいくことが必要です。
魚の骨などが刺さった
・医療機関でとってもらいます。
圧倒的に夕食時に多く、なかでもタイの骨が扁桃に刺さる場合が多くみられます。刺さっている場所にもよりますが、痛みや異物感がとれなければ、医療機関でとってもらいましょう。
かつては、ごはんやパンを丸飲みするとよいといわれたこともありますが、のどを傷つけるおそれがあります。
やわらかい小骨のようなものが刺さっても、本人がたいして自覚症状もなければ、自然に抜けるでしょうが、アジやタイなどのかたく鋭い骨の場合は、痛みも強く、吐きけがでたりします。
図「魚の骨などが刺さった」
はっきり見えていて、確実にとれそうなもの以外は、けっしてむりしてとろうとしてはいけません。
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