育児不安は小児科医に相談
12か月健診を実施している自治体は少ないのですが、1歳はお母さんが2度めの育児不安を迎えるピークであるという報告もあります。
健診を実施していない地域でも、育児に不安があれば、小児科医に相談しましょう。
健診ではますます診察をいやがるようになりますが、子どもは泣いてあたり前です。診察後にお母さんにだっこされて泣きやめば、きちんと母子関係が成立している証拠とみなします。
医師がみるポイント
全身状態などをチェック
身長・体重・胸囲のふえ方、心音、肺の音、呼吸状態、大泉門の開き具合、おなか、性器の異常などをみます。陰嚢水腫(「陰嚢水腫」)は、このころ自然に治っていることが多いものです。
反射をみる
寝かせたまま両手を引っぱり、引き起こし反射をみます。この時期になると、両足は伸ばしたまま、腕は十分に曲げ、頭と体は引っぱるほうについてくるようになります。
つぎに、すわらせた状態から抱き上げて立たせ、前後左右に倒しながら、ホッピング反応をみます。これは左右に倒すと、倒した反対側の足が交差して体重を支えるような動きをします。前後に倒すと、どちらかの足が1歩前にでるようになります。この反応がみられれば、まもなく伝い歩きをはじめます。
ホッピング反応をみる。
小さなものがつまめるか
小さな豆状のものを持たせて、握り方をみます。このころには指先の機能もかなり発達し、親指と人さし指で器用につまみ、反対の手に持ちかえたりしながら遊びます。
ひとり立ちができるか
抱き上げて床の上に立たせて、ひとり立ちの程度を観察します。抱き上げた手を離してひとりで立ったり、伝い歩きができれば正常。立てない場合は、まひや発達の遅れなどが考えられます。
ひとり立ちや歩行をみる。
大人のまねができるか
「ママ」「ウマウマ」などの言葉がでるようになり、言葉が少なくても相手の話していることを理解して、大人のまねができるようになります。
歯の生え具合をみる
個人差はありますが、1歳になると、下の前歯2本と上の前歯4本、または上下ともに4本生えてくる子どもがみられます。
貧血を調べる
離乳が完成し、そろそろ好き嫌いもでてくる時期です。偏食があると栄養がかたより貧血になることがあります。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。