★食べすぎるので肥満が心配

乳児の太り気味はまったく気にすることはありません。たっぷり飲んで食べてもだいじょうぶです。この時期に体重のふえすぎを心配してカロリーコントロールすると、あとで成長に支障をきたします。太っていても1歳をすぎて歩くようになるとやせてきます。
逆に、それまでやせていた子が2~3歳になって急に太ってくるのは問題で、この場合は肥満に結びつきます。
★朝寝坊の夜ふかし
子どもは本来、朝は早く起きて、夜は早く寝るものです。それが夜ふかしになるのは、1歳まではほとんどが家庭の生活時間帯の影響によると考えられます。帰りの遅いお父さんといっしょにおふろに入らないと、親子のスキンシップが不十分になるのでしたら、遅くまで起きているのもやむをえないかもしれません。しかし、できるだけ本来の子どもの生活リズムは忘れないようにしましょう。
★ハイハイなしで歩いた
少しも異常ではありません。こういう子どもはたくさんいます。ハイハイをしなくても、ほかのおすわり、あんよなどの運動ができていればよいのです。ハイハイをせずに歩いてもなにか特別な問題が起きることはありません。
★言葉を話さない
1歳くらいまでなら、言葉を話さなくても心配いりません。「アーウー」「ウックン」などの喃語、つまり赤ちゃんなりのお話をしているのなら、コミュニケーションがとれています。「ママ」「パパ」がいえるようになるのも1歳半が多いのです。言葉の心配はそのころになってからです。
★よだれが多い
よだれが多いのは体質であって、まったく心配はいりません。歯が生えるときは歯ぐきに多少傷がつき、その刺激でよだれが多くなります。指しゃぶりのときに爪で口の中を傷つけても同じようによだれがでます。口の中に傷がなければだいじょうぶ。傷があったら小児科に相談し、治してもらえば、よだれはでなくなります。
★歯が生えない
1歳ぐらいまで歯が生えない子はけっこういます。ほかに特別な症状がなければ、もうすこしようすをみて、1歳半ぐらいになってから、歯科の先生に相談してみましょう。最近は全体の歯の本数が少ない子がふえてきているようです。これは人間の進化の1つかもしれません。歯が1~2本足りなくても、昔のようにかたいものばかりかむことは少ないので心配いりません。
★指しゃぶりがはげしい
0歳時代の指しゃぶりは気にしなくてもだいじょうぶ。赤ちゃんは吸うことが本能であり、気持ちが落ち着くのです。10か月ぐらいになっても指をしゃぶっているのは、もっとだっこしてほしい、遊んでほしいという気持ちの表れかもしれません。むりに指を口から抜いてしまうのではなく、いっしょに遊んでいるうちに自然に指しゃぶりが治ることもあります。
3歳すぎまで続くと歯ならびに影響することがあります。やめさせ方はいろいろありますが、夜、歯の「染めだし液」(市販)を指に塗っておき、朝、鏡を見せると、顔についている赤い色に驚いてやめることもあります。
★母乳をやめられない(卒乳)
母乳は1歳でやめられなくてもよいのです。最近の離乳の基本は、1歳すぎても母乳をむりしてやめることはないという考え方です。自然に母乳を卒業するまで、飲ませてあげてかまいません。2歳をすぎても母乳を飲みたがるのは、おなかがすいているからではなく、お母さんとのふれあいがほしいのです。2~3歳になって聞き分けができるようになれば、「ママが痛いからやめようね」というとやめるものです。下の子ができたとき母乳を吸いたそうにしたら飲ませてみましょう。おいしいものではないとわかって「もういい」と思います。子どもはそれで十分満足します。
★人見知りがはげしい

6~7か月ごろになると、人見知りがはじまります。自分が大好きな人とそうでない人の区別がつくということは、赤ちゃんがそういう認識ができるまでに発達したことになり、ほんとうはほめてあげるべきことなのです。といっても、赤ちゃんに泣かれた人はけっこうつらいものですし、それがお姑さんだったりすると、ママも困ってしまうでしょう。
しかし、人見知りは一時的なものであり、1歳ごろになればしだいにおさまります。ママやパパはまわりからとやかくいわれてもけっして困ったことではないと考え、好き嫌いの感情が芽生えた証拠として、だれにでもなじめる時期がくるのを待ちましょう。
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