どんな病気?
3か月~5歳の乳幼児がかかりやすく、喘鳴がみられます。冬の乾燥した時期によく発症します。
症状
通常は、かぜ症状のあとに、息を吸うとき「ヒューヒュー」という音がして、呼吸が苦しくなります。声がかれたり「キョーン」というイヌのほえるようなせきがでるのも特徴です。
原因
かぜ症状を起こすウイルスの感染が原因です。とくにパラ・インフルエンザウイルスの感染によることが多く、これが全体の約75%を占めます。
このほかに、RSウイルス、インフルエンザウイルスなどによって起こります。これらのウイルス感染で、声帯の下部がはれ、喉頭がせまくなるため、呼吸困難を起こします。とくに息を吸うときに苦しくなります。
治療
レントゲン撮影で、喉頭がどの程度せまくなっているのかがわかります。血管収縮剤や副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)の吸入や全身投与を行います。
必要に応じて、輸液や酸素吸入を行うこともあります。この病気に抗生物質はききません。
また、ネブライザー(吸入器)による冷たい蒸気の吸入も、血管を収縮させ、患部のむくみをおさえるためには有効です。大部分が家庭で管理できますが、症状がひどいときは入院も必要です。
家庭でのケア
図「クループ・家庭でのケア」
室内の乾燥は症状を悪化させるため、加湿器などを使用して、空気の乾燥を防ぎます。
ネブライザーがあれば、冷たい蒸気による吸入もよいでしょう。また、バスルームでドアと窓を閉めて、シャワーを流しながら抱いてあげるのもよいでしょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。