ぜんそく様（性）気管支炎(ぜんそくようきかんしえん)

どんな病気？

息がゼーゼーするなど、ぜんそくのような症状がでる気管支炎で、乳児や、比較的年齢の低い子どもに起こります。

症状

呼吸のたびに、息がゼーゼー、ヒューヒューという音を立てます。とくに夜中や明け方にひどくなり、眠っていてもせき込んで目を覚ますことがあります。強くせき込んだときに、吐いたりします。しかし、ゼーゼーしながらも日中は元気で、きげんよく遊び、食欲も落ちません。

原因

かぜが長引いたときや、気温の変化などによっても起こります。
　子どもはもともと気管支が細く、炎症で気管支内の分泌物がふえると、その細い気管支にたんがつまって、たんがでにくくなります。そのため、息をするたびに、ゼーゼー、ヒューヒューと音がするのです。こういったぜんそくのような症状が起こっても、ぜんそくとちがって呼吸困難は目立ちません。
　くり返しこういった症状が起きても、成長とともに気管支が太くなれば自然に起こらないようになります。ただし、なかには、ぜんそく（「小児ぜんそく（気管支ぜんそく）」）に移行する子もいます。
　ぜんそく様（性）気管支炎は、アメリカの有名な小児科の教科書には「ぜんそくの一種で急性気管支炎（「急性気管支炎」）とまぎらわしいもの」と記載されています。日本では、1つの独立した病気として習慣的に使われているようです。

治療

せき止め、たんをだしやすくする薬、抗生物質のほか、症状によっては、気管支拡張剤を使ったりもします。

家庭でのケア

湿度を高くし、せきやたんがでやすいよう、水分をたっぷり与えます。寝るときは、上体を高くすると呼吸がらくになります。