小児交代性片まひ(しょうにこうたいせいへんまひ)

どんな病気?


周期的に体の片側に長時間続くけいれんが起き、その後、片まひが残る病気です。3歳未満の子どもにみられます。

症状


それまで健康だった子どもが、急に発熱して、意識障害におちいり、その後、片側だけか、片側が目立つけいれんを数時間続けて起こします。昏睡状態におちいる場合もあります。
 けいれんがおさまると、けいれんを起こした側にまひが残ります。これが片まひです。まひは、最初のうちは重く、何回かくり返すうちに、ゆるやかになり、徐々に軽快していきます。
 発作のはげしい時期には、失語症や目が見えなくなるなどの症状がでたり、知能障害をともなうことがあります。
 まれに治ってから数か月~数年して、てんかんが合併することがあります。これは難治性になる危険があります。

原因


低出生体重や分娩時の異常、けいれんの既往症がある子どもに比較的多くみられます。上気道炎(「かぜ症候群」)による発熱や脳炎(「急性脳炎」)、もやもや病(「もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)」)が原因になることもあります。しかし、多くは原因不明です。

治療


病気の起こりはじめには、抗けいれん薬を用いてけいれんを止める治療を行います。症状が落ち着いたら、片まひや言語障害などのリハビリテーションをします。てんかんが発症したときは、てんかんを薬物でコントロールします。

ベビカムは、赤ちゃんが欲しいと思っている人、妊娠している人、子育てをしている人、そしてその家族など、妊娠・出産・育児に関して、少しでも不安や悩みをお持ちの方々のお役に立ちたいと考えています。
本サイトは、妊娠・出産・育児に関して、少しでも皆さまの参考となる情報の提供を目的としています。

掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

今すぐ病院検索&予約
待ち時間なくラクラク受診♪

近くの病院を探す

関連するキーワード

意識障害 体の片側のけいれん けいれん 失語症 知能障害 てんかん 分娩の異常 まひ 目が見えない ひきつけ 小児交代性片まひ

関連記事

「けいれん・ひきつけの応急手当て」
「ひきつけ(けいれん)を起こしたときの対処法」
「ひきつけを起こしたときの受診のめやす」
「てんかん」
「熱性けいれん」
「精神発達遅滞(知的障害)」
「発達性言語障害」
「新生児仮死」
「分娩時のトラブルと赤ちゃんの健康」
「未熟児で生まれた赤ちゃんの健康とケア」
「テレビやテレビゲームで起こる光過敏性てんかん」
ベビカム医学辞典
powerd by babycome