もやもや病(ウイリス動脈輪閉塞症)(もやもやびょう)

どんな病気?

脳の血管が細くなったりつまったりして十分な血液が流れないため、手足に力が入らないなどの発作がでます。

症状


突然、手足に脱力感が生じ、一時的に体の片側がまひしたり、全身にけいれんが起きます。言葉が不明瞭になったり、発声できなくなったりします。目が見えなくなる場合もあります。この発作はだんだん減少し、5〜6年で自然に治ることもあります。
 慢性化すれば脳に血がまわらなくなり、知能が低下したり、視力を失ったりします。発作のあとに脳梗塞や脳内出血を起こすこともあります。
 日本人に多く、一般に2歳以下で発症したときは、症状が重いとされます。

原因


首の両側をとおってきた動脈は下あごのあたりで内頸動脈と外頸動脈にわかれ、内頸動脈は、脳の底部で輪になった大脳動脈輪(ウイリス動脈輪)につながります。そこから前大脳動脈や中大脳動脈にわかれますが、ここを中心に動脈が細くなったり(狭窄)、つまって閉塞する病気です。
 この狭窄や閉塞のために、かわりに血流を補おうとして脳底部に微細なもやもやした血管網がみられるので、もやもや病といいます。原因は不明です。

治療


脳の血行をうながすために、血栓防止薬が使用されます。同時にけいれんには抗けいれん薬などを使用します。薬物療法で効果がないときは、血流を補う側副血行路を増強させるため、頭蓋の外側を流れる外頸動脈を脳に導く手術をします(「側副血行路」)。
 失語症などが起きたときは、リハビリテーションを行います。

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