ファロー四徴症(ふぁろーしちょうしょう)

どんな病気?


4つの心臓の形態異常を合わせもっている病気です。肺動脈がせまいと重いチアノーゼなどの症状をともないます。

症状


心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈が左右の心室にまたがっている大動脈騎乗、右心室の心筋が厚くなっている右心室肥大など、4つの形態異常を合わせもっています。唇や爪が紫色になるチアノーゼがみられ、生後6か月ごろから目立ってきます。チアノーゼのために指先が太くなったり、歩くようになってからは、すぐにすわり込んでしまうこともあります。
 重症のチアノーゼで、手術をしていない場合は、授乳や食事のあとなどにチアノーゼがさらに強くなることも。意識を失い、けいれんを起こすこともあり、これを無酸素発作といいます。

治療


無酸素発作をおさえる薬剤などが投与されますが、最終的には手術をします。重症の場合は1歳未満でも手術をしますが、ふつうは1歳から10歳のあいだに行います。

家庭でのケア


無酸素発作の危険のある状態では、家庭に酸素を準備します。発作が起きたら酸素吸入させながら、体を横にして膝を胸につける姿勢(胸膝位)をとらせます。数分やっても回復しない場合は救急車を呼びます。

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