どんな病気?
かゆみをともなう赤い発疹ができ、水疱から黒いかさぶたになる感染症です。2〜6歳がかかりやすい年齢です。症状
熱がでることもでないこともありますが、かゆみが強い、赤い小丘疹が、最初は、おなかや胸に現れ、全身に広がります。
頭皮や口の中、まぶた、陰部などの粘膜にもできることがあり、まれに眼球結膜や角膜にもみられます。
この発疹はやがて小豆大の水疱から膿疱になり、乾いてしぼむと2〜3日で、黒いかさぶたになります。また新たに発疹がでるので、水疱やかさぶたが入り交じります。かさぶたは7〜10日くらいで自然にはがれます。
なお、副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)などを使用している場合や、免疫が低下した子どもでは、重症化しやすいので、注意が必要です。
また、まれに小脳失調症(「急性小脳失調症」)や脳炎(「急性脳炎」)などの中枢神経系の合併症を起こすことがあります。
あまりに高い熱が続くときは、医師とよく連絡をとって、注意して看病しましょう。
原因
水痘帯状疱疹ウイルスの感染で発症します。潜伏期間は2〜3週間、感染期間は発疹が出現する前の日から発疹がかさぶたになるまでです。比較的感染力が強い病気です。
治療
抗ウイルス剤を服用するかどうかがポイントになります。発症してからおおむね2日以内に服用をはじめれば、すべての発疹がかさぶたになり、集団生活が許可されるまでの治療期間が短縮されます。
ただ、あまり早く受診しても、診断がつかないことがあるので、水疱のようなものが1つや2つ現れただけで、あわてることはありません。
また、かならずしもすべての子どもが抗ウイルス剤を服用する必要はありませんが、乳児や、逆に中学生以上の子どもが感染したり、皮膚に病気がある場合は、かかると重くなることがあるので、服用したほうがよいでしょう。
そのほか、かゆみ止めとして、抗ヒスタミン剤の内服や、軟膏を塗布することがあります。
家庭でのケア
かゆみのため水疱をかきむしって細菌感染し、化膿しないように、清潔を心がけましょう。入浴やシャワーは、きれいな湯を使えば、むしろ清潔のためにはよいでしょう。
グラフ「水ぼうそうの熱、発疹の出方と特徴的な症状」表「予防接種のスケジュール表」
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。