予防する病気
水ぼうそう(「水ぼうそう(水痘)」)を予防します。水ぼうそうは水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって起こる感染力の強い病気です。小さい水ぶくれが全身に広がり、やがて、かさぶたになり、治るまでに1〜2週間かかります。熱はでることもでないこともありますが、重症になると高熱が続きます。合併症では、神経のまひが起こったり、ライ症候群(「ライ症候群」)という脳障害を引き起こすこともあります。毎年10人前後が水ぼうそうで亡くなっています。
ワクチンの種類
生ワクチンの皮下注射を腕にします。
理想の接種年齢
1歳以降に1回めを接種し、1回めの接種後3か月以上あけて、6か月以上1年未満のあいだに2回めを受けます。母体からもらう免疫の効果が期待できないため、生後すぐにかかる可能性があります。感染力がはしかについで強いので、保育園などにあずける場合は受けておくほうがよいでしょう。
一般的には、ほかのワクチンとの優先順位を考えて、1歳半〜3歳未満で受けることをおすすめします。なお、2回の接種で一生有効とはかぎりません。有効率は90%ぐらいとされています。
副反応
水ぼうそうのワクチンは、白血病(「白血病」)や腎臓病(「腎臓・尿路・性器の病気」)、免疫不全(「アレルギーと免疫異常の病気」)など、水ぼうそうにかかると重症になりやすい子どもを救うために開発されたものです。つまり、体の弱い子どもを対象につくられた安全なワクチンです。重大な副反応はほとんどないと考えてください。
こんなことが気がかり
水ぼうそうは、かかっても軽いとか。予防接種は必要?
水ぼうそうは、かゆみが強く、つらい病気です。水疱のあとが長く残ったり、保育園なども長く休むことになり、働くお母さんの負担は大きくなります。入試、入学式、修学旅行などの学校生活にも支障が予想されます。
また、毎年10人前後が亡くなっている事実もあります。接種することをおすすめします。
接種を受けたのにかかったが?
水ぼうそうワクチンは、予防接種をしても、10〜20%の子どもが自然感染します。しかし、ワクチンを受けていれば、たとえ感染しても、はるかに軽くてすみます。けっしてむだではありません。
かかった子と遊んだ。予防接種は間に合う?
水ぼうそうは感染力が強いので、すでにうつっていると考えられます。しかし、接触して2〜3日以内であれば、予防接種で防ぐことが可能です。すでにうつっていた場合でも、接種することで症状が軽くすむことが多いようです。すぐに、主治医に相談します。
表「予防接種のワクチンのタイプと間隔」表「予防接種のスケジュール表」
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