エイズ(AIDS)
赤ちゃんへの影響 胎内感染、産道感染のほか、分娩後の血液にふれて感染する可能性がある。母親がHIV感染者の場合、子どもの20~30%が感染するといわれている。
対処法 妊娠中に抗ウイルスざいを内服し、帝王切開で出産する。出生後の赤ちゃんは、からだや胃腸を洗浄して母親の血液を洗い流し、予防の薬を投与する。
性器クラミジア感染症
赤ちゃんへの影響 産道感染して、菌が赤ちゃんの目に入ると、出生後1週間以内に、充血や目やにのひどい結膜炎になる。菌が肺に入ると、出生後3~4週間後に肺炎を起こす。
・対処法 母親が抗生物質を飲み、妊娠中に完治させれば子どもへの感染はない。産道感染したときは、赤ちゃんに抗生物質を点眼または投与する。
性器ヘルペス
赤ちゃんへの影響 母親の初感染では胎内感染が起こり、流産や形態異常の可能性がある。産道感染すると新生児ヘルペス感染症になり、70~80%の高率で死亡する。
対処法 妊娠中、抗ヘルペス剤で治療する。産道に症状がみられ、感染が心配な場合は帝王切開する。母親が気づかないことも多いので注意が必要。
梅毒
赤ちゃんへの影響 胎内感染で先天性梅毒児になる。産道感染が起こるのはまれ。
対処法 胎盤が完成する前に、ペニシリンなどの薬で治療すれば、胎児にはうつらない。
淋菌感染症
赤ちゃんへの影響 産道感染すると、赤ちゃんは目、関節、血液の炎症を起こすこともある。
対処法 産道感染したおそれがあるときは、かならず新生児に抗生物質の点眼をする。
尖形コンジローム
赤ちゃんへの影響 産道感染すると、新生児ののどに良性の腫瘍ができる。
対処法 外陰部や腟内のいぼを電気メスで焼くなどし、完治すれば経腟分娩が可能。
腟カンジタ症
赤ちゃんへの影響 産道感染で、赤ちゃんの口の中にカビ状の鵞口瘡ができることも。
対処法 妊娠中に抗真菌剤を使って完治すれば、出産への影響はない。
B型肝炎(急性肝炎)
赤ちゃんへの影響 産道感染や、分娩後、母親の血液が子どもの体内に入って感染する。
対処法 新生児に免疫グロブリンとワクチンを投与すれば、キャリアにならない。
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