淋菌感染症(りんきんかんせんしょう)

どんな病気?


 男性の症状が強いため「男性の病気(尿道炎)」と思われがちですが、女性にも感染します。近年、女性の感染者がふえています。女性の場合は性器クラミジア感染症と同様に、自覚症状の少ない病気です。治療しないでいると症状がでないまま無症候性保菌者となり、子宮頸管炎子宮付属器炎腟炎を起こし、不妊症(不妊症と不妊治療)や子宮外妊娠(妊娠初期のトラブルと対処法)を起こしやすくなります。

症状


 潜伏期間は、男性は3~5日といわれていますが、女性は、症状がでないことからあまりはっきりしません。男性が感染すると尿道炎を起こし、尿道から膿のようなものが出て排尿痛がみられます。女性の場合は、子宮頸管炎を起こしても、クラミジア感染のときより、おりものが多い程度で、症状を訴える人は少ないといえます。ときには、おりものが、黄色い膿のようになることもあります。子宮付属器炎を合併すると、下腹部痛、発熱などをともなうことがあります。

原因


 淋菌という細菌の感染によって起こります。オーラルセックスにより、咽頭炎を起こしたり、目に感染すると結膜炎を起こすこともあります。

治療


 テトラサイクリン系、ニューキロノン系の内服や、セフェム系の薬剤を注射したり内服します。しかし、近年それらの薬剤が効かない耐性淋菌がふえ、治りにくいケースもみられます。

あなたへのひとこと


 近年、女性にもふえる傾向にあります。パートナーが尿道炎を起こした場合は、いっしょに検査を受けて治療すること。セックスは完治するまでひかえます。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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