どんな病気?
外陰部、会陰、肛門の周囲、子宮頸部などにカリフラワー様の小さないぼ(腫瘍の一種)ができます。放置するとどんどん広がります。
妊娠・出産の機会が多い20~30歳代によく発症するため、妊娠時に発症することもよくあります。出産時にいぼができていると、赤ちゃんに産道感染(赤ちゃんが産道を通過するときに、産道にいるウイルスや細菌が、目や口などの粘膜を通じて感染します)することがあるため、妊娠時は出産までに完全に治すことが必要です。
症状
感染後、数か月の潜伏期間のあと、腟、小陰唇、会陰、肛門周囲などに薄茶色のいぼができます。痛みやかゆみがないため、できたいぼをひっかいたりすると、中からウイルスが飛び出し、どんどん広がります。
原因
ヒトパピローマウイルスの感染が原因です。このウイルスはタイプによっては、子宮頸がん(子宮がん)の発生に関係するといわれています。
治療
この病気は、自然に治ることもありますが、治療には電気凝固、外科的切除、冷凍療法、レーザー療法、制がん剤軟膏の塗布などを行います。どの治療法にするかは、いぼのできている場所や範囲などによって判断されます。いずれにしてもいぼがすべて取れるまでには時間と根気がいりますが、あきらめずに治療をつづけることです。
あなたへのひとこと
ヒトパピローマウイルスには約70種類の遺伝子のタイプがあり、そのなかのいくつかが子宮頸がんの発生と関係が深いといわれています。
このため、一つでもいぼを見つけたら、子宮頸がんのことも考えて、子宮がん検査を受けましょう。また、いぼができている部位や範囲にもよりますが、いぼはかんたんには取れないため、治療に時間がかかります。
セックスは、いくら相手がコンドームをしていても、いぼが完全に取れるまでは禁止です。ペニス以外の部分にいぼが接触して、相手に感染させてしまうからです。セックスは医師の許可がでてからにしましょう。
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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。