高血圧症(こうけつあつしょう)

どんな病気?


 収縮期血圧(最高血圧)と、拡張期血圧(最低血圧)の両方、またはどちらかが正常値よりも高い状態を高血圧といいます(高血圧症)。

症状


 一般に自覚症状はない場合が多く、健康診断などでたまたま血圧をはかって発見されるのがふつうです。
 症状が現れやすいのは、血圧が高くなりはじめた初期で、頭痛、頭重感、めまい、耳鳴り、肩こり、手足のしびれなどの脳神経症状、動悸、脈の乱れ、胸部の圧迫感などの循環器症状です。これらの症状は、ある程度の期間、高血圧が持続すると、軽減するか消失する傾向があります。
 高血圧をほうっておくと、脳や心臓、腎臓、目などの血管に重大な合併症を起こします。たとえば、脳の血管障害が進んで、脳出血や脳梗塞(脳卒中のいろいろ)が起こります。全身に血液を送れない状態になる心不全が起こります。冠状動脈に動脈硬化症が生じて、狭心症心筋梗塞が起こります。

原因


 腎臓病や内分泌の病気などでは、血圧を上昇させるホルモンが過剰に血液中に分泌されます。このように、原因がはっきりしている高血圧を続発性(二次性)高血圧症といいます。
 これに対して原因がはっきりしない高血圧を本態性原発性高血圧症といいます。この場合は、高血圧になりやすい体質の遺伝関係が濃厚で、ほかに塩分のとりすぎ、ストレス、肥満などが関与してきます。
 塩分をとりすぎると塩分濃度を保つために血液の量がふえます。また、ストレスが生じると、血管を収縮させ、脈を速くさせる交感神経が活発になります。肥満の人は心臓が血液を送り出すために高い圧力をかけなければなりません。これらが血圧を調節するしくみを乱し、血圧の上昇をまねくのです。

治療


 生活習慣の改善に取り組みます。塩分摂取の制限、肥満の解消、ストレスの軽減、適度な運動、禁煙、深酒をやめるなどを心がけ(高血圧症)、効果が得られない場合には降圧剤を用います。

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