頭痛のいろいろ(ずつうのいろいろ)

 頭痛の原因はさまざまで、国際頭痛学会(IHS)では1988年に13種類に分類して、それぞれに診断基準を設けています(頭痛の原因)。以下に代表的な頭痛をあげますが、分類からもわかるように、頭痛には、すぐに医師の治療が必要な危険なものがあります。
 いままで経験したことがないような頭痛、急に起こるはげしい頭痛、吐き気、マヒ、けいれん、言語障害、視野の異常などをともなうような頭痛の場合は、すぐ脳神経外科などを受診しましょう。

緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)


どんな病気?


 首のうしろや肩周辺の筋肉が緊張して、頭部の両側や、後頭部から頭頂部にかけて起こる頭痛です。肩や首のこり、頭重感や頭部の圧迫感をともないます。

症状


 痛みは、比較的長く、数日以上つづくこともあります。痛みの強さはさまざまですが、慢性化しやすく、数年から10年以上にわたって、ときどき起こる頭痛がつづくこともあります。
 家庭や職場でのストレスがふえてくる30~40歳代に多く、男女差はあまりありませんが、頭痛全体の半数を占めるといわれるほど多い頭痛です。

原因


 細かい作業や目を酷使することで、筋肉が緊張すると、筋肉内の血液の循環が悪くなり、乳酸などの疲労物質が蓄積されて、痛みを起こすのが原因と考えられています。自律神経(自律神経と自律神経失調症)のバランスがくずれて起こるという説もありますが、くわしい原因はわかっていません。視力に合わないメガネをかけて、ものを見たり、特定の姿勢を長時間つづけたりすること、心配事や怒り、悲しみなどの精神的ストレス、季節の変わりめ(季節の変わりめなどにまとまって起こる、群発(性)頭痛もあります。おもに、夜間に前頭部や目の奥がはげしく痛む頭痛で、中年男性に多く、女性にはまれな頭痛です)や天候の変化なども誘因になります。

治療


 おもに筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤を使います。ストレスが緊張の誘因になっているときは、精神安定剤や抗不安剤を、胃腸の不良をともなうときは胃腸薬を併用することもあります。
 首や肩周辺の温湿布やマッサージ、入浴、軽いスポーツや頭痛体操などで緊張を取り除くことも、痛みをやわらげる効果があります(女性によく起こる頭痛の「緊張型頭痛の予防とケア」)。

あなたへのひとこと


 痛みのあるときは休養する、度の合ったメガネをかける、パソコンは1時間作業したら10分間休憩するなどの生活上の注意を守り、慢性化させないことが肝心です。
 市販の鎮痛剤に頼りすぎると、慢性化する原因にもなります。自分に合った薬の使用法を医師に相談しましょう。
 また、鎮痛剤や筋弛緩剤などは、眠気などの副作用を起こす場合が多いので、服用中は、乗り物の運転や機械を使う作業などは、ひかえましょう。


片頭痛


どんな病気?


 頭の片側(反対側に移行することもある)が、ズキン、ズキンと脈を打つように痛む頭痛です。吐き気、嘔吐をともなうこともあり、強い光にあたることや、騒音などで悪化します。片頭痛の8割ぐらいが女性といわれるほど、女性に多い頭痛です。

症状


 痛みは、月に数回起こり、発症後10分~1時間ほどでピークに達し、数時間つづきますが、人によっては、2、3日つづくこともあります。起床時に起こることが多いのも特徴です。
 なんの前ぶれもなく突然起こる場合(普通型片頭痛)と、頭痛が起こる5~20分前に、視野の中にきらきら輝く光(閃輝暗点)が見える場合(典型的片頭痛)とがあります。

原因


 脳内のセロトニンなどの物質が多量に放出されて脳の血管が収縮し、その後、それらの物質が分解されたときに、血管の拡張と炎症が起こるためという説、三叉神経(神経痛の「三叉神経痛」を参照)から血管の炎症を引き起こす物質が分泌されるという説などがありますが、くわしい原因は、まだわかっていません。
 家族やきょうだいにいわゆる「頭痛もち」と呼ばれる人がいる場合に起こりやすく、片頭痛の約70%が母親ゆずりだといわれています。多くは30歳より前に発症するというのも特徴です。

治療


 鎮痛剤が使われます。それから、エルゴタミンという血管収縮剤、最近では、セロトニンの作用を妨げるスマトリプタン製剤などが使われます。エルゴタミンには、むかつき、嘔吐、めまいなどの副作用が起こることがあります。医師から使用上の注意をよく聞いておきましょう。
 また、妊娠中の人、高血圧、心臓・腎臓・肝臓の病気がある人などは使えないことがあります。

あなたへのひとこと


 光や騒音など、片頭痛の誘因となる環境を改善し、過労、ストレスを避け、毎日一定の睡眠時間をとるなど、規則正しい生活を心がけましょう。氷のうなどで冷やすのも、痛みをやわらげる効果があります。コーヒーやチョコレート、アルコール飲料などは痛みを誘発することがあるのでひかえましょう(女性によく起こる頭痛の「片頭痛の予防とケア」)。

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掲載された情報を参考に、気になる症状などがあれば、必ず医師の診断を受けるようにしてください。

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