予防接種を受けられないときは医師と相談する(よぼうせっしゅをうけられないときはいしとそうだんする)

いつもとようすがちがう


 熱がなくても、元気がない、食欲がない、せきをする、下痢気味など、親の目で見て、いつもとようすがちがうときは、接種はひかえたほうがよいでしょう。かぜなど病気のはじまりかもしれないからです。むりに受けて、接種後、具合が悪くなったとき、副反応なのか、ほかの病気なのか区別がむずかしくなります。接種は体調のよいときに受けるのが原則です。

37.5度以上の発熱がある


 体温が37.5度を超えると、病気と判断され、予防接種は受けることができません。ただ、平熱が高い子の場合は接種前の3~4日間、検温して表に記入して持参しましょう。それが健康な状態だと確認されれば、接種が可能なこともあります。かかりつけの医師と相談してください。

現在、病院で治療中


 ぜんそく(「小児ぜんそく(気管支ぜんそく)」)、アトピー性皮膚炎(「アトピー性皮膚炎(皮膚)」「アトピー性皮膚炎(アレルギーと免疫異常)」)、中耳炎(「中耳炎」)、てんかん(「てんかん」)、心臓病(「心臓・血管の病気」)、腎臓病(「腎臓・尿路・性器の病気」)、血液の病気(「血液・リンパ節の病気」)など慢性の持病のため薬を服用している場合は、主治医と相談したうえで接種を行います。

予防接種によって以前重症のアレルギーを起こした


 予防接種によってアナフィラキシー・ショック(「アナフィラキシー・ショック」)を起こしたことがある子は、接種を受けることができません。アナフィラキシーとは、接種後、約30分以内に起こる重症のアレルギー反応で、顔がはれたり、全身にひどいじんま疹や、嘔吐、血圧降下、意識障害などのショック状態が起こります。
 それ以外のアレルギーについては、多くの場合接種は受けられます。かかりつけの医師と相談してください。

けいれんを起こしたことがある


 高い熱がでたときに起きた「熱性けいれん」(「熱性けいれん」)と医師から診断された場合は、予防接種は受けられます。ただ、熱性けいれんを起こしてから数か月ようすをみてから接種をしたほうが安心です。その期間は、子どもの症状や医師の診断によってちがいます。かかりつけの医師に相談して受けます。
 これ以外のけいれんで、抗けいれん剤を常用している場合は、体調をみながら接種しますが、やはり、かかりつけの医師と相談する必要があります。

ワクチンの種類によって、すぐにはつぎの接種ができない


 生ワクチン(BCG、ロタウイルス、麻疹・風疹混合(MR)、おたふくかぜ、水ぼうそう)は接種後4週間、また、不活化ワクチン・トキソイド(四種混合、ヒブ、小児用肺炎球菌、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎)は、接種後1週間は、ほかの予防接種は受けられません表「予防接種のワクチンのタイプと間隔」

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