8〜10か月(はちからじゅっかげつ)

人見知りは母子の信頼関係の証拠

 このころになると人見知りがはげしくなります。これは母子関係が完成しているという証拠です。人見知りがないようなときは、たっぷりだっこなどをして、母子関係を見直しましょう。
 ただ、他人といっしょにいる機会の多い赤ちゃんでは、人見知りをしないこともあり、人見知りがないからといって、いちがいに異常とはいえません。

みつかりやすい体のトラブル


 これまでの健診で先天的な病気や異常は、ほとんど発見されていますが、視力、聴力障害など、判別できなかった病気がみつかることがあります。
 また、突発性発疹をはじめ、そのほかの流行性疾患にかかりやすくなる時期でもあります。家庭の外から病気をもち帰らないように、親や上の子の健康にも気をつけましょう。

この時期に気になること


歩行器の影響が気になる


全身運動をうながすために、歩行器を使う時間は、なるべく短く


図「無題」
 このころの赤ちゃんは、ハイハイや伝い歩きが活発です。こうした全身運動により、赤ちゃんの運動機能はどんどん発達していきます。
 しかし、歩行器を使うと、活発な運動が制限されてしまいます。たとえば、まだハイハイができない赤ちゃんを毎日、長時間歩行器に乗せると、ハイハイをしないままつかまり立ちをはじめることもあります。
 ハイハイをしないからといって異常とは決められませんが、腕や足の筋肉をつくるために大切な運動ですから、歩行器に乗る時間は短くして、なるべく自力で運動させるようにしましょう。

事故が心配


階段からの転落やタバコの誤飲などの多発期。柵やガードで予防を


 ハイハイが活発で、早い子ではつかまり立ちや、歩ける子どももいますから、このころは、階段からの転落や転倒事故がとくに心配です。
 もう一度、家の中の危険な場所をチェックして、階段には柵をつけて転落を防止したりします。縁側など段差が大きなところや、危険なものがある台所の入り口にはガードをつけて、子どもが入れないようにします。
 またなんでも口に入れる時期なので、誤飲の危険も高くなります。硬貨やビーズ玉、ピーナッツなどの小さなもの、タバコやタバコの吸いがらは、子どもの手の届くところには絶対に置かないようにしましょう。

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