記憶力が育ち、手先も器用に。

8~10か月のころ(はちからじゅっかげつのころ)

図「無題」

体と心の発達


★ハイハイ、つかまり立ちをする


 体重のふえ方にくらべて身長の伸び方が目立ち、すこしほっそりしてきます。おすわりがじょうずになり、あお向けの姿勢からくるりと寝返りをして腹ばいになり、やがてハイハイをはじめます。9か月ごろになると手と膝で体を支えるようになり、運動能力もぐんぐん発達して、10か月のころにはつかまり立ちができるようになります。

★体型や体の大きさに個人差が


 体の大きさにかなり個人差が現れるのはこのころです。小がらでもきげんがよくて食欲があるなら心配はいりません。また、やや太り気味の赤ちゃんも体を動かす遊びなどで、体重の調整をしてあげましょう。

★2つのものを同時につかむ


 指先がますます器用になり、8か月ごろには人さし指をほしいものに近づけることができるようになり、10か月になると人さし指と親指ではさんで持つことができるようになります。2つの積み木を両手に持って打ち合わせることもはじめます。

★おもちゃを隠すとさがす


 遊んでいるおもちゃを布などでおおって隠すと、さっと布を取り払い、おもちゃをみつけることができます。記憶力が育ち、探索運動ができるようになったのです。
 言葉を理解しはじめ、バイバイというと、手をふります。

日常のケア


★離乳食は1日3回に


 離乳食(「母乳・離乳食の与え方」)にすっかり慣れて1日3回ぐらい離乳食を食べるようになります。このころは歯ぐきでつぶせるツブツブ状のものをかみかみして食べます。大人の食事をほぐしたりつぶしたりして与えることができ、離乳食づくりがらくになります。
 コップで飲むことを練習するのにもよい時期です。むら食い、遊び食べのでる時期ですので、食べなくなることがあります。むりじいせずに、自然に食べるようになるのを待ちましょう。

★早寝、早起きの習慣を


 睡眠時間は1日11~13時間ほど必要な時期です。このうち昼寝は午前と午後に1~2時間ぐらいです。昼寝をしないと夕方になってぐずります。日増しにかわいくなり、お父さんと遊びすぎて興奮し、夜ふかしをする赤ちゃんも多くなります。
 このころに夜ふかし、朝寝坊の習慣をつけると治りにくいものです。食事、入浴、授乳、就寝という赤ちゃんの生活リズムをできるだけ決めましょう。早寝、早起きは赤ちゃんとお母さんの健康のために大切です。

★車にはチャイルドシートを


 自家用車は、おむつや着替えなど、荷物がたくさんになりがちな赤ちゃん連れの移動には便利です。赤ちゃんを車に乗せるときは、かならずチャイルドシートを装着しなくてはなりません。
 チャイルドシートにすわることをいやがる赤ちゃんもいますが、万一の場合にそなえるためのトレーニングとして、車に乗ったら自分の席はシートであるという習慣をつけることが大切です。

★おもちゃや絵本を与える


 家の中のものに興味を抱く時期です。危険のないものなら、赤ちゃんのお気に入りの空き箱、なべのふた、しゃもじなどを与えましょう。体を使って遊ぶ太鼓、ボール、ミニカーも適しています。絵本にもそろそろ関心を示します。動物や乗り物など、形のはっきりした絵のある本を選びましょう。

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